旭区の南希望が丘地域ケアプラザで2月21日、障害理解講座「障がいがある方のリアルな暮らし」が行われた。
講師を務めたのは、希望が丘地区在住の又村大地さん(33)。筋肉が徐々に弱っていく病気で、国が指定する難病の一つである筋ジストロフィーを発症し、車いすや人工呼吸器を装着して生活している。
「自分の生活リズムを自分で決めたい」と、現在一人暮らしをしている又村さん。「ヘルパーや訪問看護などの福祉サービスを利用しており、希望する時間に外出ができる」という。
沖縄に行きたい
外出に積極的な理由を「沖縄で行われるベイスターズのキャンプを見に行きたいから」と説明。ホテルなどでの宿泊や移動に慣れるため、「音楽グループのライブや、東京ドームへ野球観戦しに行った」と振り返った。
大阪への旅行も経て、今年2月に沖縄へ行くことに。飛行機には車いすが持ち込めず、「ストレッチャーで寝たまま乗れるよう、航空会社へ問い合わせて対応してもらった。9席分のスペースが必要で、乗れる便が限られていた」という。「キャンプのほかにも海を見たり、アイスクリームを食べたりしました」と楽しそうに語った。
講座の最後に又村さんは「障害を持っていても、地域でみんなと同じように暮らしていることを知ってほしい」と参加者に説いた。
南希望が丘から参加した50代女性は、自らも訪問看護やヘルパーサービスを利用していることに触れ、「好きなことをするのは勇気がいると思う。自分もこれから、もっと趣味を追いかけたい」と話した。
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