(有)片野工務店＝下飯田町１３７９＝と隣接する片野賢一さん宅の敷地内で源平枝垂れ桃が見ごろを迎えている。

　源平枝垂れ桃は１本の木に白、紅、薄紅の３色の花をつけるハナモモ。片野さんの敷地では１００本以上が一斉に花開き、３月31日ごろに満開となった。

　「今年は例年より１週間ほど開花が遅かった」と話すのは枝垂れ桃を育てている片野美野さん（78）。この地に嫁いだ50年ほど前、近所の人から実をもらい、庭に植えたのが始まりだった。発芽し、苗を育てると２年ほどで花が咲き、実がなった。落ちた実を再び庭に植える作業を繰り返し、現在まで。気付けばこの時期、庭中を３色の枝垂れ桃が彩るようになっていた。

１日50人訪れる日も

　遠くからでも目に留まる見事な花を一目見ようと、近くを流れる境川対岸の「藤沢市側から訪れる人も多い」と片野さん。近隣の老人会やカメラ、弁当を持参して楽しむ人まで、多い時は１日に50人ほどが訪れる。片野さんは「見ごろは天候にもより、今年はおそらく７日ごろまで。多くの人に楽しんでもらえたら」と話している。

　問い合わせは片野さん【電話】０４５・８０２・３１８１へ。