戸塚区・泉区 社会
公開日:2026.03.26
「8050問題」連載 最終回
「最後は人と人のぬくもり」
市と戸塚区社協の職員
80歳代の親が、50歳代の子どもの生活を支える「8050問題」。背景には親の高齢化、子どもの長期間にわたるひきこもりがある。親亡きあと、子どもがどう生きていくのかなど課題は数多い。
内閣府が今年4月に公表した、全国で孤立死した人の推計値は2024年1年間で約2万人。60歳以上が約8割を占めたものの、50歳代も2740人いたという。この連載では、こうした問題の改善に取り組む団体・個人に、54歳の本紙記者がインタビューを行ってきた。その最終回。
──本紙では4回にわたり、「8050問題」に取り組む関係団体に取材をしてきた。1回目(戸塚区泉区版2025年5月15日号)の戸塚区社会福祉協議会の山本篤事務局次長、3回目(9月11日号)の横浜市健康福祉局ひきこもり支援課の霧生哲央課長に連載の総評、今後の取り組みを聞いた(敬称略)。
山本「忘れられがちなこの問題を取り上げられたことは、関係者が相談機関につながる、きっかけづくりはできたのではないでしょうか」
霧生「生きづらさを抱える方は幅広い世代にいます。マスメディアや行政など、あらゆる機関がターゲットをもっと広げていってほしいですね」
──2回目(6月5日号)の川上第一団地の民生委員さんは、この問題は発見しにくいものの、民生委員と自治会の両輪なら把握できる幅は広がると話しています。
山本「確かに民生委員さん、自治会さんのお力は大きい。本当に頑張っておられます。ただ、両者ともなり手が確保しづらくなっている別の課題があります」
──4回目(12月4日号)では希死念慮の相談を受けている、上柏尾町の寺院の住職に話を聞きました。会社の人間関係で自死を考えている中年男性への親身なアドバイスは胸に残りました。
霧生「私たちにも同様の相談があります。行政だけでなく、SOSをキャッチできる場を増やしたいですね」
悪化する予想
──この問題への市社協と横浜市の取り組みについて教えてください。
山本「生活困窮者への食料支援からのアプローチと、生活福祉資金という貸付の中から発見できるケースもあります」
霧生「これまでは15歳から39歳、40歳から64歳と分けていましたが、4月1日からは下は18歳から上は年齢に関係なく、一つの窓口『ひきこもり総合支援・若者相談センター』となり、継続支援がしやすくなります」
──最後にこの問題の今後の予測を。
山本「地域のつながりが希薄化している現状を見ると、私は悪化していくと思っています。効率化ばかり追求し、一人一人が孤立していくような時代ですから。そこを打破する別の方法を考えていかないといけない」
霧生「不登校も増えており、生きづらさを抱えてる人が多い社会になっていると思います。ひきこもりは誰でもなりうること。AIの時代ですが『最後は人と人とのぬくもりなんだよ』と訴えていきたいですね」
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