公文国際学園中等部3年の山岸夏希さんが、日本が1990年から出場しているオリエンテーリング世界選手権のジュニア部門に、過去最年少で日本代表入りを果たした。7月2〜9日にポーランドで開催されるジュニア世界選手権に出場する。
オリエンテーリングとは、山の中などに設けられたチェックポイントを、地図とコンパスを使ってスタート地点から順番に巡り、ゴールまでのタイムを競うスポーツ。現在、日本での競技人口は約1500人。世界選手権には、例年約30ヵ国が参加している。
代表選手は5月14、15日に静岡県で開催された選考会の結果に、過去の実績、日本オリエンテーリング協会が主催する合宿での様子などを加味し、総合的に決められた。選考会に、ジュニア女子は8人がエントリー。3レースを競った。山岸さんは、初戦は5位、その後2位、3位と粘りを見せ、日本代表5人の枠に入った。「初戦は緊張して失敗したけど、その後のレースは持ち味のスピードを出せた。代表に選ばれて本当にうれしい」と喜んだ。他の日本代表選手は大学生がほとんどだが、「走りでは負けない」と意気込んでいる。
両親も日本代表選手として活躍した経験をもつオリエンテーリング一家で育った山岸さん。幼いころから競技に触れ、小2で国内の大会に初参加、小4で初めての海外、スイスの山に挑んだ。中学に入り「本気でやりたい」。父親に相談して、同協会が主催する合宿や大会に積極的に参加するようになった。
競技開始とともに渡される地図の等高線間隔から山の地形などを考え、最も短時間で回れるコースを瞬時に判断する。それからは秒単位での勝負。林やいばらなどがあっても、躊躇せず直進するようなスピード感が重要だという。ゴール時には足が血まみれになっていることもしばしばだ。
「日本代表として出場するので、失敗できないレースになる。最年少という年齢に甘えることなく、実力を出し切りたい」。あどけない表情ながらも、闘志は世界に向けられている。
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