区民意識調査にみる災害対策 期待高くも満足度低く 情報源は自治体よりもテレビに偏重
今年度の戸塚区区民意識調査の結果がまとまり、12月1日、発表された。それによると、区の災害対策について、9割以上の回答者が重視しているものの、「満足」「やや満足」と答えた人は合わせて13・2%にとどまり、重要度が高い上位3項目のうち、もっとも満足度が低かった。
災害に関する問いでは、「東日本大震災当日に困ったこと」として、半数近くが「停電・断水、ガスの不通などライフラインの断絶」(47・5%)と回答。次いで「食料や水の確保が心配になった」(35・8%)、「同居家族との連絡が取れなかった」(29・4%)、「周りの情報がわからず不安になった」(24・6%)という回答が多かった。
また、「地震発生直後に特に知りたいと思うこと」は、【1】家族や親戚・知人の安否(61・7%)、【2】電気やガスなどのライフライン情報(53・7%)、【3】地震の震源地や震度情報(51・4%)が上位だった。
一方、「東日本大震災直後の情報入手媒体」はテレビが74・8%と圧倒的多数。2位はラジオ(50・5%)で、横浜市や戸塚区のホームページは3・6%(携帯電話)〜6・7%(パソコン)。また、震度情報や災害の状況、避難所開設情報などを配信する「横浜市防災情報Eメール」は2・1%、東日本大震災以降、避難勧告など緊急的な災害関連情報も配信できることになった「戸塚区犯罪・防犯情報Eメール」は0・7%。困ったことや知りたいことは身近な生活情報でありながら、情報入手先として自治体を挙げた回答者は少なかった。
区はJCNやエフエム戸塚など地元メディアとの連携を強化する方針だが、今後、戸塚区犯罪・防犯情報Eメールで緊急時にどのような災害関連情報を配信するのか、具体的な項目は未定。
同調査は今年6〜7月にかけて、区内に住む16歳以上の男女3000人(無作為抽出)に郵送アンケートで実施。1680通の有効回答を得た(回答率56%)。
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4月18日