横浜薬科大学の大学祭「浜薬祭」の実行委員長 畑 可郎(はたよしろう)さん 緑区在住 21歳
自分に克てるように
○…今年3月、実行委員からの推薦を受けて実行委員長に決まった。「勉強以外にも熱を注げるものがあれば」と1年生から大学祭の運営に携わってきた。今はリーダーとしてメンバー20人以上をまとめる大変さも実感。「ほうれんそう(報告・連絡・相談)を実践するのは難しい」と苦笑いする。地域住民に加えて生徒たちの参加を増やすことも課題の一つ。「積極的な生徒が少なくて。もっと皆に来てもらって盛り上げたい」。学生主体になって3年目の大学祭。発表団体が増え、年々進化を見せている。「次につながるように地盤を固めたい」。今は歴史を作っている過程だ。
○…臨床薬学科専攻。理学療法士の母、薬剤師の兄の影響を受け、小学6年生から薬剤師を目指してきた。もともと生物や化学も好きだった。大学生活は勉強で多忙だ。午前8時過ぎに学校に到着し、9時から授業開始。午後7時くらいまでびっしりと授業が詰まっていることもある。「なかなか遊んだり、アルバイトしたりする時間もなくて」。6年間で修得するのは190単位以上。3年後の薬剤師国家試験に向けて必死だ。卒業後は製薬会社でMR(Medical Representative=医薬情報担当者)として働きたいという目標も。「研究員や薬局の中で働くよりも、自分には営業が向いているかな」と自覚。薬学の専門知識を豊富に身に付けた営業マンを目指す。
○…「戦国時代が好き」と熱く語る。きっかけは漫画だった。「皆が全力で自分や財産を守るために戦っているのに魅かれる。友達に話してもなかなか理解してもらえないけど、友達のお父さん世代の人とは話が合う」と笑う。いま気になるのは、映画『のぼうの城』だ。「大学祭が終ったら絶対、映画館に観に行く」。心からの楽しみだ。「本当にやらなくてはいけないことをちゃんとできる、自分に克(か)てる人間になりたい」。日々、経験や趣味を通じて自分を磨いていく。
|
<PR>
4月18日