俣野別邸庭園 市民に一部公開 火災発生から3年
東俣野町に広がる計画面積約5・8haの風致公園「俣野別邸庭園」。2005年度から横浜市が整備を進めてきたが、3月27日からその一部が公開されている。24日には地域主催のオープニングイベントも開催された。
同庭園内にはもともと住友家の別邸があったことが知られている。邸宅はハーフティンバー・スタイルと呼ばれる建築装飾(昭和初期の建築様式)を基調とした洋風建築で、意匠・歴史的価値が高いとされていた。04年には国の重要文化財に指定されたが、09年に不審火により大半を焼失し解除。横浜市では05年度から公園化に向けて基本計画を立て、07年度から工事を行ってきた。
当初は全面の一斉開園を目指してきたが、このほど外苑部分にあたる約4ha分の整備が終了。先行して市民に一部公開されることになった。
地域住民の期待高く
24日の内覧会では東俣野町内会と影取町内会の主催でオープニングイベントが行われ、約200人の市民が参加。近隣の幼稚園や小学校の子どもたちが加わり、陽光桜が記念植樹された。東俣野町内会の内藤賢一会長は「風致公園として、近隣小学校の環境学習の場や地域住民の散歩道にもなれば」、影取町内会の関野一男会長は「待ちに待った開園だったのでうれしい。これだけ広大で自然豊かな庭園は貴重。今後の利用が期待できる」と話していた。
歴史的建造物再建目指す
横浜市環境創造局では今回の整備に伴い、邸宅にある大木を保存しながらも、季節ごとの植物が楽しめるように、花木を中心に在来種を多く取り入れた新規植栽を行ったという。
建物があった内苑部分(約1・8ha)の整備完了時期は未定だが、歴史的建造物の再建については、昨年3月に学識経験者で構成される懇談会を設置。地域の意見も取り入れながら、再建設計と利活用の検討をしていくという。
同庭園の所在地は東俣野町80の1。行き方は公共交通機関を利用の場合、JRか地下鉄ブルーラインで戸塚駅下車後、「戸塚バスセンター」から神奈中バスで「(戸81)藤沢駅北口」行きで約22分、「鉄砲宿」のバス停で下車し徒歩5分。
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4月18日