YOKOHAMA TKM(戸塚共立メディカルラグビークラブ)にレフリーとして所属している 高橋 真弓さん 原宿在住 28歳
審判としての尊厳を
○…「日本で女子ラグビーレフリーは約20人」。そのなかの1人として試合を取り仕切る。元々は日本代表選手として日の丸を背負ってプレーをしていた。しかし、2010年7月に前十字靭帯と内側靭帯を痛める。2回の手術を経て、1年半かけて選手として復帰する。「そのころにルールに関して興味を持つようになった」。怪我をきっかけに審判としての一歩を踏み出す。2012年に関東協会公認B級レフリーの資格を取り、YOKOHAMA TKMにレフリーとして所属し、関東ラグビーフットボール協会にも登録。日本選手権のアシスタントレフリーや高校生の関東高等学校ラグビーフットボール新人大会のレフリーを務める。
○…同チームに入ったのは昨年の7月。それまで別のラグビースクールで選手としてもグラウンドを駆けていた。現在の環境を「みな上を目指していて、意見を言い合える場。高め合うにはとても良い」と置かれた状況に感謝。印象的な試合は今年1月の桐蔭学園高等学校対湘南工科大学附属高等学校の試合。この試合で「自分のポジショニングなどの課題が見えた」とまっすぐな眼差しで語る。
○…休みの日には音楽を聴いたり、整体に行き体のコンディショニングを整えたり。「選手と違いレフリーは気の使い方や体の使い方も違うから」と落ち着いた表情で語る。ラグビーの他にも水泳やバスケも経験。運動神経の良さが伺える。好きな言葉は「Do my best」と「Enjoy」。常に頭の片隅に置いているそう。
○…審判として尊厳を持って判断を下すため、試合中には選手に厳しく接することにも気を遣う。時には、試合終了まで男性と見られるよう努力することもあるという。「試合運びをスムーズにコントロールし、選手が試合を終わらせた時に無駄なフラストレーションなく、笑顔になれるような審判になりたい」。まだまだチャレンジは続く。
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4月18日