戸塚区に拠点を置く女子サッカーチーム、ニッパツ横浜FCシーガルズの監督に就任した 能代谷(のしろや) 恵さん 横須賀市在住 41歳
一部昇格へチームと共に
○…昨年行われた日本女子サッカーリーグ(プレナスなでしこリーグ)の2部で「10チーム中8位」という厳しい状況のなか残留したシーガルズ。1部昇格を目指し、監督として抜擢された。「女性の視点と厳しさを併せ持つ所に期待されたと思う」と話す。昨年とほぼ同じメンバーで挑む今シーズン、「変えるべきは彼女たちの意識。可能性を秘めた選手が多い。絶対に負けないという気持ちを持って団結すれば強い」。緊張感を大切に、明るいチーム作りを目指す。
○…高校サッカー部を経て、女子プロリーグの世界に飛び込んだ。「サッカーで食べていけるなんて夢のよう」という思いは、厳しい現実に打ち砕かれる。「入団後3年は出場もままならず、辞めようと思っていた」。そんな時に新監督が言った「もう少しだけ頑張ってみないか」という言葉が印象的だ。「あと1年」と自らに期限を課して奮起し、スタメンを勝ち取った。しかし波に乗り始めたころ、「チームの解散」という試練に直面する。23歳が悩んだ末に選んだのは、アメリカ留学だった。「大変だったけれど、『絶対に負けない』という気持ちの大切さを学べて良かった」という。
○…愛嬌のある笑顔とともに目を引くのが「最近ハマっている」という指先のネイル。月に1度はデザインを変えているという。「この仕事は日焼けもするし、雨にも降られる。だから指先だけは乙女でいたい」とはにかむ。3月の開幕時のデザインは決まっている。「もちろんシーガルズのチームカラーです」
○…横浜F・マリノスのスクールコーチなど、様々な世代を教えてきたが、監督はサッカー人生初。戸惑いもあるが、「選手をここで終わらせない」という思いは強い。日本代表や指導者など「次のステージ」へ羽ばたけるよう、選手の背中を押すのも監督の仕事だという。「努力し、結果を出せばより良い環境が得られることを伝えたい」と語った。
|
<PR>
4月18日