戸塚区は、横浜市立舞岡中学校の科学部と同校出身でサッカー・横浜FC会長の奥寺康彦さんに対し、区民栄誉賞を贈ることを決定した。1月5日に開催される戸塚区賀詞交換会で表彰式が行われる。
区民栄誉賞は戸塚区制70周年を記念して2009年5月に創設。スポーツや文化などの分野で顕著な功績があった区内在住・出身の個人や団体に贈られる。これまでに10人を表彰。昨年度は該当なしだった。
全国初のダブル受賞
舞岡中学校科学部は、舞岡川に生息する「ハグロトンボ」をテーマに、縄張り行動や下水道との関連などについて調査を行っている。
これらが評価され昨年6月に環境大臣賞、9月には国土交通大臣賞を受賞している。1つのテーマで2つの大臣賞受賞は全国初だったことが、今回の栄誉賞贈呈のポイントとなった。
団体の栄誉賞受賞は創設以降初めて。部長の柿崎二郎さん(3年)は受賞について「大変驚くと共に責任の重さを感じています。後輩には、調査研究の発展に期待しています」と話した。
日本人初の快挙
奥寺さんは、1970年代に「世界最高峰」といわれたドイツ1部リーグのブンデスリーガでプレーした、名サッカー選手。昨年11月、同リーグで活躍した選手に贈られる「レジェンド」に日本人として初めて選ばれたことなどが評価され、栄誉賞に決定した。
奥寺さんは10歳から戸塚区に住み東戸塚小、舞岡中を卒業した。高校卒業後、古河電工を経て77年にドイツの「1.FCケルン」に入団。同リーグで9年間活躍し日本人選手による海外進出の道筋を築いた。現在は横浜FC会長を務める。
「育った街なので、このような賞は名誉」と奥寺さん。舞岡中の後輩との同時受賞に対し「嬉しく思う。調査や研究は時間がかかることなので、今後も受賞を励みに取り組んでいって」とエールを送った。
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