東戸塚商店会(森田達美会長)の会員が11月21日、東戸塚で「ユニバーサルマナー検定」を受け、3級の資格を所得した。商店会としては県内初の試みで、障害がある人や老若男女など様々な特性を持つ人たちに対する接し方を学んだ。
ユニバーサルデザイン(=注・表参照)の普及を進める(株)ミライロ(本社・大阪)が行うこの「マナー検定」。高齢者や障害者らとの向き合い方や方法を知る”座学”を受けると3級が、車いすの操作方法などの”実技”を受けると2級が取得できる(1級は現在カリキュラム作成中)。同社では5年ほど前から企業や自治体、個人に対して講座を開いており、これまでに全国の企業400社、自治体では東京の墨田区や品川区などに実施。身近なところでは、神奈川県議会議員に対しても行ったという。
「新たな気づきがあった」
今回東戸塚商店会がこの検定を受けるきっかけとなったのは、地元選出の県会・市会議員の声掛けによる。「障害のある人ない人、高齢者、ベビーカーを押す保護者など様々なお客様が訪れるのが商店街。どういった心構えでお迎えすればいいのか学ぶ良いチャンスと思った」と森田会長は話す。こうした商店会の新たな取り組みを横浜市も支援しており、今回の受講料の半分を助成している。
当日は約40人が参加。同社の薄葉幸恵さんが講師となり、大型スクリーンに資料を映しながら分かりすく「ユニバーサルマナー」の考え方や重要性を説いていった。薄葉さん自身、30代半ばで聴力を失っており、自らの経験も交えつつ障害がある人がどのように社会生活を送っているのか示しながら「人の在りようは多様。障害者への接し方では無関心と過剰の両極端に分かれがち。まず『何かお困りですか』とひと声かけることから始めましょう」と話した。また、演習問題集では、レストラン内にいる車イス使用者の女性が片手に料理を乗せたトレーを持ち、片手で車輪を回す姿の写真から、この女性の今の心境を想像し、書き出すことなどをした。参加者からは「見落としていたことに気づかされた」との声が上がった。
森田会長は「東戸塚の街全体にこの考え方を広めていきたい」と抱負を語っていた。
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