2017年4月に開校した横浜深谷台小学校(齋藤正子校長)の校歌と校章がこのほど完成し、11月22日に同校で「お披露目会」が行われた。校歌・校章ともに、児童や地域住民らの思いが込められている。
「お披露目式」には児童のほか、地域の関係者や保護者が来場。校章が披露されたほか、全校児童による校歌の発表が、校歌を作曲した富澤裕さんの指揮のもと行われた。
齋藤校長は「校歌と校章は、全校の皆さんと地域の皆さんが作った私たちの宝。今日は完成の喜びを分かち合う日にしましょう」と話した。
キーワード募る
横浜深谷台小学校は昨年4月、児童数が減少していた俣野小学校と深谷台小学校が統合して開校。新たに校歌と校章を作るため、児童らによる「笑顔パワフルアイディア委員会」が今年5月から準備を進めてきた。
児童らはクラスごとに話し合い、投票を経て、大切だと思う「夢」「希望」「光」といったキーワードを選定。これらを中心に地域から募った「未来」「はばたく」などのキーワードも交えながら、同校職員と児童からなる「校歌制定委員会」が歌詞を制作した。これに市内の校歌作曲を多く手掛ける音楽家の富澤さんが曲をつけ完成。富澤さんは「本当に前向き気持ちになれる歌詞。この歌と一緒に育っていってほしい」と話した。
校舎をモチーフに
校章を手掛けたのは、イラストレーターで市内在住のイクタケマコトさん。小学校教師の経験を生かし、教科書のイラスト制作などを行っている。
イクタケさんは「キーワード」をもとに発想を広げつつ、児童が登校する門がトンネル型であることに着目。中央にトンネルをモチーフとした輪を配置し、さらに出会いや巣立ちのシンボルである桜を描いた。斜めに桜を3つ配置したのは、3つの棟からなる校舎を表現している。イクタケさんは「制作にあたり100種類の案をつくったが、このデザインは自分も気に入っており、選ばれて嬉しかった」とし、「友達や先生、地域の人と協力して新たな学校の歴史を作っていってほしい」とエールを送った。
当日は運営委員会の児童らが登壇し、校歌や校章に込めた思いを説明する場面も。委員会委員長の湯本楓由(ふゆ)さん(6年)は「校歌は一つひとつの歌詞の意味を考えながら大切に歌いたい。また(将来に)校章を見るときは、皆で一緒に作った事を思い出したい」と話した。
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