戸塚高校吹奏楽部の管楽八重奏チームが1月26日、第24回東関東アンサンブルコンテストに出場し、最優秀にあたる金賞を受賞。3月に札幌市で行われる全国大会へ出場する。チームワークを武器に、難関を突破した。
木管や金管、打楽器などの重奏で競い合う同コンテスト。小学校から一般までの各部門に分かれており、栃木・茨城・千葉・神奈川の4県から各代表が出場する。高校の部では、29団体が出場し、金賞は10団体。そのうち高得点を得た同チームを含む2団体が全国大会への切符を手にした。
当日演奏したのは、プレトリウス作曲「テレプシコーレ舞曲集」。舞曲ならではの躍動感を出すため、行進の動きを取り入れながら演奏するなど工夫を凝らした。「みんなで懸命に曲のイメージを練った甲斐があった。全国という夢の舞台に立てるのが嬉しい」と8人は口を揃える。
合言葉は「ブレンド」
8人は昨年9月、部内のオーディションを経て、木管と金管にコントラバスを加えた7つの楽器で編成される管楽八重奏を結成。同部は144人の大所帯のため「結成時は話したことのないメンバーもいた」というが、練習を重ねるうちに自然と絆を深め、大会に向けてともに奔走してきた。
8人が合言葉として掲げたのは「混ぜる」を意味する「ブレンド」。異なる種類の楽器でも音が混ざり合い、美しいハーモニーが届けられるようにと、自分の担当楽器だけでなく、仲間の楽器の音色もしっかりとイメージして演奏した。各々の技術の向上だけでなく、つねに仲間を思う気持ちも養われ、良いハーモニーづくりの土台になったという。
また、楽器ごとの練習にも注力。メロディーの主体となる木管は、指づかいに気を付けて丁寧に音を出し、金管やコントラバスは、木管のまろやかな音色を包み込むような演奏を心掛けた。練習では「上手くいかないこともあった」というが、一丸となって乗り越えながら徐々に力をつけていった。
チームのリーダーを務める白土(しらつち)理湖さん(2年)は、「これまで支えてくれた先生や部員をはじめ、OBの先輩、保護者の方々に恩返しができるよう、全国大会でも金賞を取りたい」と意気込みを話し、高橋典秀顧問は「同じ志を持って挑んだことが良い結果につながったのだと思う」と振り返った。
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