戸塚小学校を拠点とする戸塚道場が、7月に日本武道館で開催される全国道場少年剣道大会に出場する。小学生剣士らは優勝をめざし、明るく真剣に稽古に励んでいる。
練習会場の戸塚小学校体育館に響きわたる、掛け声と竹刀の音。6月15日、戸塚道場では、2チームに分かれて戦う模擬試合が行われていた。
小学生剣士らの表情は真剣そのもの。しかし雰囲気はいたって明るく、時おり笑顔も見られる。勝利チームへの副賞として用意されているのは、山積みの菓子だ。「遊びの要素を取り入れ、楽しみつつ稽古に励んでほしい」という槌田和博監督の思いが込められている。
目指すのは、7月29日に日本武道館で行われる全国大会での優勝。強豪相手から勝利を勝ち取るため、すり足で素早く動く「足さばき」の練習にも余念がない。すり足で鬼ごっこをするなど、ここでも遊びの要素も取り入れているという。「大会に向け、道場の雰囲気も盛り上がってきている。格上はたくさんいるが、意気込みだけは日本一です」と槌田監督は話す。
6年ぶりの県制覇
戸塚道場は5月に行われた、県道場少年剣道大会に出場。男女混合の団体戦で、52団体が臨んだトーナメントを勝ち抜き6年ぶりに優勝し、全国出場を決めた。
決勝の相手は錬武館(青葉区)。中堅までが引き分けという展開のなか、「ここで勝負を決める」と臨んだ副将・太田君。つばぜり合いの状態からの「引きメン」を二本連続で勝ち取った。迎えた大将戦、小池君は練習を重ねた足さばきを駆使し、相手の怒涛の攻撃をうまくかわした。結果は引き分けで団体優勝を果たした。「太田君の勝利を守らなければ意味がないと思い、その日一番の気迫で戦った」と小池君は話した。
個人戦で全国へ
同日行われた個人戦で、佐藤勇真君(5年)が5位に入賞。9月に大阪で行われる全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会へ出場する。
佐藤君は、得意とする試合開始直後の「出ばなメン」を武器に県大会を勝ち上がった。「入賞が嬉しかったが悔しい思いもある。全国大会で活躍できるよう頑張りたい」と話している。
普及イベントも
今年で63年の歴史を数える戸塚道場。剣道の普及にも余念がない。6月22日(土)には戸塚小学校体育館で、園児年中から小学生を対象としたイベントを実施。チャンバラや竹刀をつかった風船割などを行う。参加無料、直接現地へ。問合せはホームページから【URL】 http://www.totsukadojo.com/
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