神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2019年9月12日 エリアトップへ

大正中3年井桁さん 女子柔道の頂点目指す 県大会でも優勝、飛躍へ

スポーツ

公開:2019年9月12日

  • LINE
  • hatena
優勝の賞状とメダルを手にする井桁さん
優勝の賞状とメダルを手にする井桁さん

 令和を代表する女子柔道家を目指して奮闘中--。大正中学校3年生の井桁美優(いげたみゆう)さんが、今夏行われた「神奈川県中学校柔道大会48kg級」で優勝を飾るなど、快進撃を続けている。高校進学後もさらなる飛躍を誓う井桁さん。今後注目を集めそうだ。

 「柔道の魅力は練習した分だけ、自分に返ってくるところですね」。こう語る井桁さんは、笑顔の絶えない一見ごく普通の15歳だ。しかし一旦柔道着を身にまとうと、身長160cmの細身の体とは思えないエネルギーを放出する。

 今夏の県大会では1、2回戦と押さえ込みで勝利し、準決勝は得意の背負い投げで1本。決勝は「未知数な相手だったので、緊張しました」と話すが、背負い投げと押さえ込みで寄せつけなかった。大会を通して相手を圧倒する内容で優勝を飾り、関東大会と全国大会への切符を手に入れる。初出場となった両大会では、惜しくも1回戦負けの結果になってしまったものの、「準備の段階や相手の隙を見逃さないところなど、学ぶものは多くあった。勝てない相手ではなかっただけに悔しさはありますが、今後に生かしたいです」と気持ちを入れかえる。

 卒業後は、柔道界で新進気鋭の高田高校(三重県)に進学予定。同校は伸び伸びとした雰囲気でありつつ、少人数で丁寧な指導を受けられる点に惹かれて選んだという。「全国という壁を経験できたので、高校では表彰台に登りたい。強い先輩たちと肩を並べられるよう、頑張りたいです」と目標を語った。

3年間で急成長

 柔道を始めたのは中学1年生の時。経験者の母親の「やってみたら?」という言葉から、入部を決めた。小学校では水泳を習っていたため、人一倍鍛えてきた背筋を武器に背負い投げを得意技としてきた。そんな井桁さんも1年生の夏、初めての大会での市大会で1回戦負けを喫した。その悔しさをバネに柔道づけの日々に。部活で汗を流した後、戸塚、鎌倉の2つの道場で、男子に混ざって稽古に励んだ。日によっては1日5時間取り組むという。また大会の2カ月前には炭水化物を抜き、朝は走って体の管理をするなど、柔道に向かう姿勢は真剣そのもの。

 その結果、1年生の冬の大会では市で2位、県でベスト8に入った。2年生の冬には市で優勝、県では準優勝に輝くなど実力者となった。この成長ぶりを見届けてきた顧問の小室信行先生は、「身体能力が高いうえ努力家な彼女の性格だったからこそ、3年間で力が伸びた。関東と全国は残念だったが、課題も見えたと思う。自分で考えて、更なる成長を続けてほしいです」と振り返り、エールを送る。井桁さんは「中学で学んだ柔道の楽しさは、これからも忘れずに進んでいきたい」と笑顔を見せた。
 

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

開通に喜びの声

不動坂交差点歩道橋

開通に喜びの声

関係者が「渡り初め」

4月4日

精神障害サッカーで全国へ

飛田秀樹さん(泉区岡津町)

精神障害サッカーで全国へ

「喜び分かち合いたい」

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook