8月に開催された空手全国大会「極真祭」12歳男子軽量級で準優勝した 保立(ほたて) 倖大(こうた)さん 東俣野町在住 大正中1年
「泣き虫」から日本代表に
○…「優勝して、いつも支えてくれる人たちに喜んでほしかった」。極真空手の猛者たちが日本一を争った大会で、準優勝を飾った。今年7月に行われた東日本大会では優勝しており、この階級では大きな存在感を放つ。「それだけにプレッシャーも多くある。だからこそ鍛錬に励んでいます」と力強い眼差し。
○…空手を始めたのは小学校1年生の夏。「泣き虫」だった息子を変えようと、格闘技好きな両親が半ば無理やり始めさせたのがきっかけだという。「入門当初は稽古に行くのが本当に嫌で、泣いてばかりでした」と照れ笑いを浮かべつつ、振り返る。5年生までは大会での成績が振るわなかった。走り込みや、全国レベルの選手に胸を借りるなど、厳しい練習の芽が出たのは6年生。それまでの鬱憤を晴らし、全国大会で準優勝を飾る。「自分自身でも驚きました。努力が実った瞬間でした」
○…厳しい状況下でも続けてこられたのは、空手を通した人と人とのつながりが出来たから。「彼らは友達であり、切磋琢磨しあう仲間です」。息抜きはゲーム。「自分で工夫して遊ぶことができ、遠くの友達とも通信で一緒に出来るのも楽しい。気が付くと1日中やってる時もあります」と中学生らしい一面を見せる。
○…現在は11月の世界選手権に向けて、厳しい練習に打ち込む。「国際大会は入賞はしているが、国を代表した世界大会ではより多くの強豪が揃う。気合いが入ります」と初めての日本代表に意気込む。見据えているのは、目の前のことだけではなく“極真空手の頂点”。「課題もまだまだ多くある。大人の全国・世界大会など規模の大きいものは無差別級になるため、軽量級で強くても通用しない。一番上へ向かって頑張ります」。飽くなき向上心を見せた。
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