戸塚区版 掲載号:2019年10月24日号 エリアトップへ

戦争反対の思いを込めた、大人向けの絵本「BLUE」を上梓した 増田 成之(しげゆき)さん 汲沢在住 93歳

掲載号:2019年10月24日号

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「使命は伝え残すこと」

 ○…93歳の高齢にも関わらず、このほど戦争の悲惨さを伝える大人向けの絵本を上梓した。日中戦争で出兵した日本人男性が、老人となって懐旧の地を巡る。それは戦地で出会い、恋に落ちた敵国の女性を探す旅でもあった──というあらすじだ。物語全体に流れるメランコリックな雰囲気を、「BLUE」というタイトルが表している。「戦争によって運命を左右された人間が、大勢いることを伝えたかった。それが私たち世代の使命と考えている」

 ○…文章や絵は独学。絵本を作る時は物語を先に考え、絵を後からあてはめていく。「頭にある物語を文章化していくのが一番難しい。絵を描いている時は楽しいね」。絵に夢中になったのは10歳の頃、学校の写生大会で表彰されたことがきっかけ。「その頃は“天才少年”と噂されて、いい気になっていましたね」と目尻を下げる。

 ○…5人きょうだいの長男として神奈川区で生まれる。姉や妹などに囲まれ育ち、「そのおかげで柔和な性格になったかな」と自分自身を見つめる。父親から受け継いだ会社を経営しながらも、趣味で映画製作に力を入れたことも。絵の道には父親の反対があり進めなかったが、「何か1本の道を究めるということはできなかったと思います。今となってはそれで良かった」と遠くを見つめる。

 ○…「まだやりたいことがある」と目を輝かせる。それは4冊目の絵本の出版だ。今まではフィクションで、自身の体験などは一部を盛り込むに過ぎなかったが、次作では自伝のような絵本の出版を構想中。大正の終わりの生まれで、実体験をもとに戦争を語れる人が、残り少ないという危機感がある。「あの惨事を決して繰り返してはいけない。それを伝え残したい」。力を込めて話した。

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