戸塚区と戸塚区社会福祉協議会などが策定を進める「第4期戸塚区地域福祉保健計画」(とつかハートプラン)の素案が10月中にまとまる。11月末からは区民の意見募集を開始、それを踏まえ、次年度から新計画がスタートする。
地域福祉保健計画は住民、事業者、公的機関などが協働しながら、地域課題の解決に取り組むための仕組み作りを行うもの。計画期間は1期5年間。戸塚区では市計画を踏まえ、06年度から策定を開始し、現在は16年度からの第3期最終年度が進行中だ。
昨年度に骨子を作成
区、区社協の指針を基に、住民の声や区連合町内会自治会連絡会、民生委員児童委員協議会の代表者などで組織される、「とつかハートプラン策定・推進委員会」の意見も参考にしながら昨年度、第4期骨子を作成。素案はそれを軸にまとめられていく。
10月8日、区などが同委員会に示した作成中の素案によると、4期計画の基本理念を「誰もが安心して心豊かに暮らすことのできる地域社会の実現」とし、ポイントを4つ紹介(=表参照)。
その上で区計画の取り組み目標を全部で13項目掲載。▽認知症の当事者が集うカフェなどの開催▽海外出身者が安心して暮らせるよう、外国籍支援団体に対する活動場所の提供▽地域住民による介護予防や生活支援の活動をサポートし、高齢者の心身機能を維持・向上▽ボランティア活動を始める人のための入門講座▽ペットの飼い主を対象に災害時を視野に入れたしつけや避難用品の準備、地域防災拠点に向けてペット同行避難の理解促進▽小学生にたばこの害の知識を伝え、中学生にはがんへの理解を深める授業▽スポーツ団体の活動を支援し、区民の健康づくりやつながりづくりを推進――などがそれだ。これに18地区別計画が加わり完成する。
区などからの素案説明がされた後、同委員会の委員は各自の立場から「案として異論はないが、実行できるか否かが大切」「まず身近なところ、できることから始めていくべき」といった真剣な声が上がっていた。
課題は認知度アップ
同計画の課題の1つに認知度があげられる。区が17年度、19年度に行った区民意識調査によると「計画を知っている」は1割に満たなかった。これに対し区、区社協では広報紙やイベントでの認知度アップ、グッズ配布などで普及啓発を浸透させていく方針という。
吉泉英紀戸塚区長は「社会がコロナで大きく変わった。4期計画がそうした社会情勢にも応じられるものになれば。1人でも多くの区民に参加してほしい」と話した。
区では区民から素案に対し、11月25日から来年1月8日まで意見募集を行い、2021年度に新計画を策定、開始する。
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