戸塚駅周辺で長年問題となっているハトのフン害を改善しようと、東口と西口の商店主らがタッグを組み、動物忌避効果のある乾燥ヒトデを使ったハト除け対策を始める。今年2月に先行して西口バスセンター下の通路で試行が実施され、3カ月が経過した今も「ハトを見かけなくなった」との声が上がる。
戸塚土木事務所によると、ハトなど鳥のフン害が発生する原因の多くは、餌をやる人がいるためだという。餌やり自体は法律で規制されていないものの、同事務所では区民の声や道路維持の観点からフン害を防ぐため、約8年前から餌やり抑止の看板を設置。また東口ペデストリアンデッキの広場で3年前からハトが嫌う音声を流している。2019年にはハトやムクドリが止まらないように喫煙所近くの街路樹を大幅に剪定したり、バードピンと呼ばれる剣山のような器具を設置したほか、鷹匠の手法でタカや猛禽類を使って追い払う施策も行ってきた。
西口で効果発揮
今回の新たな取り組みは、東口で自然食品店を営む(株)すこやかコーポレーション相談役の佐藤茂伸さん(70)が昨年末、故郷である北海道の友人の紹介で、動物への忌避効果があるという乾燥ヒトデを入手したことに始まる。これをハト除けに活用しようと今年2月、西口の戸塚パルソ振興会(栗田昭義会長)の精肉店やドラッグストアが建ち並ぶ通路で、乾燥ヒトデを一晩水に漬けて得た水溶液を2時間かけ一人で撒いた。そこから2カ月以上ほぼ毎日2回現地を確認し、効果を実感したことから5月頭、同会に報告したという。
話を聞いた栗田会長は「最近広場でハトを見なくなったが、コロナ禍で餌をやる人が減ったからだと思っていたので、まさかそんな方がいたとは驚いた」と話す。会員に知らせたところ、同じ様に感じていた会員から賛同の声が集まり、有志で費用負担し、再度散布を依頼することを決めた。
佐藤さんによると効能は3、4カ月持続するという。戸塚土木事務所では報告を受け、バスセンター下の通路に付着するフンを水で清掃することを検討している。佐藤さんはそれが完了次第、作業を予定している。
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