舞岡八(はち)幡(まん)山しぜん公園
多目的広場が公開
団体利用は5月開始予定
3月28日
不登校、引きこもり、いじめなどの子どもを取り巻く問題は、SNSの普及により一層複雑化しているように見える。こうした社会情勢のなか、子どもの"リアルな居場所作り"を進めているのが、学生が運営主体を担う、NPO法人戸塚てらこや。22年度からはコロナ感染状況を踏まえつつも、対面でのイベントを再開するなど意欲的だ。
「生き生きと自ら輝く力を身につけて」--。
同団体は江戸時代の「寺子屋」をモデルに、身近な場所で子どもたちにさまざまな学びの機会を提供しようと、地域の会社員や経営者、主婦らが2014年に設立したもの。運営主体は明治学院大生など20歳前後の学生ボランティア。戸塚区内の小学生を主な対象に、イベントや遊びなどを通じて「感動体験」を届けることを目的に活動を続けている。
自主企画事業が目玉
具体的には、毎月1回、品濃中央公園を会場にした「戸塚ワールド」を開催。あえてやることを決めず、当日の雰囲気でドッジボールをしたり、夏は水遊びをしたり、会話をしたりする。3カ月に1回の「イベント事業」は、学生が一から企画を練っていく熱が入ったもの。オリジナル流しそうめんやクリスマスパーティー、人気テレビ番組を模した追いかけっこなどで交流を深める。このほか学童訪問、野外炊事やキャンプファイヤーを体験する夏キャンプ、コロナ禍後も活動を続けるため、オンラインでコミュニケーションを図ってきた。
学生代表の池田優菜さんは、「地域密着型が特徴。コロナ禍後、この4月から対面の企画を始めています。イベントに多くの子どもたちが参加してくれると嬉しい。皆さんにお会いできることを楽しみにしています」と笑顔で語る。
戸塚てらこや理事長の川口大治さんは「学生にとっては、社会に出る前の社会経験的な意味も大きい」とし、「最近では社会人となったかつてのメンバーがまた運営をサポートしてくれるケース、小学生だった参加者が大学生になり、運営側に回ってくれるケースも。今後も地域の子どもたちの成長の一助を果たしたい」と話す。
5月14日(土)、午後2時から4時まで、品濃中央公園を会場に「戸塚ワールド」が行われる。問い合わせは【メール】totsukaterakoya@gmail.com。
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