県立上矢部高等学校の社会奉仕クラブ「インターアクト同好会」が現在、不要になった卒業生の体育館シューズ150足をアフリカ・ザンビアに寄贈しようと出荷作業を行っている。5月下旬には協力団体やNGOを通じ、現地に向けて船便で発送する予定だ。
インターアクト同好会には、現在約30人の生徒が所属。市内で行われる多文化共生イベントへの参加、秋の文化祭での募金活動などを行っているが、寄贈は昨年度から実施。前回はコロナ禍で出荷が遅れたが、今回は計画通り卒業生の靴を回収し、洗浄、乾燥、梱包と順調に作業が進んでいるという。
活動のきっかけは、同校へ5年前に赴任した顧問の八木澤千鶴教諭が、前任校で同様の取組みを行っていたことによるもの。赴任した際に「上矢部の生徒は能力はあるのに控えめな子が多い。グローバル社会において国際的な活動ができるんだという自信を持ってもらいたかった」として、生徒有志を集め開始。前任校で協力を受けていた横浜南陵ロータリークラブ(南区)が、上矢部でも船便費用などの協力ができるという申し出があり実現した。
感染防止に一助
出荷に協力するNGOによると、裸足の人が多いアフリカでは、ガラス片の危険や爪から侵入する寄生虫などが問題視されており、靴で感染拡大が防げる調査結果が出ているという。また、現地の子どもたちに靴が配布されることで、通学への高いモチベーションにもつながっているとする。
八木澤教諭は「本来捨てられてしまう靴を活用でき、日本製で丈夫なので感謝もされる。なにより生徒から子どもへ渡るとてもいい活動」と説明する。梱包作業に携わった塙愛菜さん(1年)は「もともとアフリカの話を聞いていたので、靴を送ることで多くの人が幸せになるように」と願いを込め、峯木俊輔部長(2年)は「少しでも子どもたちが過ごしやすくなってくれればうれしい」と語った。
![]() サイズごとに梱包された体育館シューズ=提供写真
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