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公開日:2022.08.18

原宿在住藪内飛鳥くん
囲碁大会で全国へ
3度目の挑戦で初

  • 真剣な表情で碁石を打つ藪内くん

 原宿在住の藪内飛鳥くん(小6)が6月に行われた囲碁大会で3位に入賞し、8月19日から開催される全国大会に初めて県代表として出場する。藪内くんは区内の囲碁教室で指導を受けながら、対局を増やし大会に向けた強化練習に打ち込んでいる。「相手の一手先を読めるように頑張ります」と語る。

 19×19の盤上で、白と黒の碁石を用いながら陣地を取り合い勝敗を決める囲碁。小学2年生から始めた藪内くんは9段まである段位の中で、現在5段に比肩するレベル。

 19日から開催される「文部科学大臣杯 少年少女囲碁大会」は3段以上の有段者のみが出場可能。全国から100人以上の実力者が都内の日本棋院東京本院に集まり、リーグ戦とトーナメント戦を行う。対局の様子は例年解説を交えながらNHKで放映され、優勝者はプロ入りも期待されるなど、大会は登竜門的存在だ。

相手の一手先 読む

 6月の県代表戦には8人が出場。1人4局行う中で、藪内くんは「攻めのうまい相手との試合が大変だった」と話し、盤上の主導権をうまく握れないこともあったという。それでも対局中は「緊張せずいつも通りの碁を打つことができた」と振り返った。

 結果、2勝2敗の戦績で得点数の合計から3位に入賞。過去に2回の県大会出場経験があり、今回3度目の挑戦で初めて全国出場が決まった。「ずっと県代表になることが目標だったから、すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。

 現在は、全国大会に向けて強化練習の真っ最中。対局の数を増やすために夏休み中はほぼ毎日戸塚町にある教室に通い、自主的に碁盤と向き合う時間を確保している。また、自身の打ち方を振り返って復習する「感想戦」はほぼ毎回行っており、相手の一手を予測する力を強化しているという。

 囲碁教室で藪内くんへの指導を主に担当する河合邦彦さんによると「かなり筋が良い。理論的に考えながら石を効率的に使うことをわかっている」とその実力を称した。また、藪内くんは4人きょうだいで全員が囲碁や将棋に親しんでおり、その分家族の応援も熱い。

 藪内くんは「大きく陣地を取れた時が一番楽しい」と魅力を語る。全国大会について「相手と陣地の差を大きく広げて圧勝したいです」と意気込みを語った。

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