横浜市は9月22日、防災対策に取り組むマンションを認定する制度「よこはま防災力向上マンション」に東戸塚のマンションなど6件を初認定した。市内に多数立ち並ぶマンションの防災力を高めていく方針だ。
同制度は、災害に強いマンションの形成、地域との連携強化促進を図るため、今年2月にスタート。この間、認定取得を考える市内マンション管理組合や企業などから約30件、市に問合せ・相談があった。結果、既存4件を「本認定」、新築2件を「計画認定」した。
市が今制度に着手したきっかけは、2019年の台風19号の影響により、首都圏の高層マンション地下に設置した電気系統設備に浸水が発生し、長期間停電が続いたことによるもの。市担当者は「災害に強いと考えていたマンションにも対策が必要との認識を改めて持った」と語る。
ソフト・ハードで評価
認定基準は、防災に関する組織やマニュアル、訓練、飲料水などの備蓄が行われているかの「ソフト」。耐震性、浸水対策、防災倉庫、防災資機材、マンホールトイレなどの設置がされているかの「ハード」に分かれる。加えて「地域と連携」ができていると、プラス認定が取得できる。
区内で「ソフト」と「ハード」両方で認定されたのが、ニューシティ東戸塚タワーズシティ1st。市が求める基準をクリアし、獲得した。市は「メリットは、既存は市ホームページでの公表、新築は容積率の緩和ができる。防災力向上のため、制度申請の検討を」と呼びかける。
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