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公開日:2023.06.15
区内在住松本樹季君
将棋大会で全国へ
3度目の挑戦で県代表に
区内在住の松本樹季(じゅり)君(小5)が、5月に中区で行われた将棋大会の県予選で優勝し、8月開催の全国大会に初めて県代表として挑戦する。県予選では苦しい展開を覆し、逆転勝利するなど健闘。現在は「全国優勝」を目標に対局練習を重ねている。
松本君が出場する「全国小学生倉敷王将戦」は、毎年夏に開催される全国大会で、プロ棋士への登竜門的な存在として有名。低学年と高学年の部に分かれて開催されている。
今回の県予選には約50人が参加。2勝通過の予選と、2ブロックに分かれて行う決勝トーナメントの二段階式で勝敗を競った。
結果、各部門2人ずつ、計4人が県代表として全国大会への出場を決めた。
松本君は、勝ち抜け戦で3局、トーナメントで4局の計7局で激しい戦いを繰り広げた。
山場となったのは、トーナメント2局目。相手の猛攻に自陣を守るすべがなくなり、窮地に追い詰められた。
松本君は一手ずつ慎重に、粘り強く駒を動かし続けることで、相手のミスを誘いだす作戦に出た。互いの残り時間が少ない中、緊迫した状況が続き、相手が油断した一瞬の隙をついて逆転勝利を収めた。
これまでも松本君は、さまざまな大会に挑戦してきたが、緊張から本来の実力が発揮できていなかったという。
しかし今回の県予選では、普段練習をともにする友人数人と偶然にも対局したことで、「相手の指し方がある程度わかっていたので落ち着いてできた」と振り返った。
最後まで集中力を切らすことなく戦い続け、今大会3度目の挑戦で初の県代表に。「全国出場は遠い目標だったのでうれしい」と喜びを語った。
強さの秘訣は「向上心」
将棋を始めたのは、5歳の時。祖父と父の対局を見たことがきっかけ。幼稚園年長の冬には、区内の将棋教室「みなと囲碁将棋クラブ」に通うようになった。
現在は週2日同教室に足を運び、主に対局練習を行う。指導担当の河合邦彦さんは松本君の強さを「練習でもメンタルの面でも向上心を持っていること」と話す。
自宅でも、必ず1時間は将棋盤に向かい、夜はプロ棋士の書籍を読むなど、鍛錬を欠かさない。
松本君は目標に「全国優勝」を掲げながら、「大会が終わった先のことも考えながら、悔いが残らないよう挑戦する」と語った。
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