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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2023.08.24

戸塚区薬剤師会の会長に就任した
佐久間 誠さん
前田町在住 51歳

顔の見える薬剤師会に

 ○…戸塚区内で働く薬剤師ら約100人が所属する戸塚区薬剤師会。6月末から就いた会長職に「誰かがやらなくては。期待に応えられたら」と気を引き締める。就任まもなく区医師会や歯科医師会、行政との連携を図り顔を合わせる機会が続いた。「薬剤師だけで出来ることは限られる。顔の見える関係性が大事」と基本方針を語る。

 ○…会としての活動は、夜間急病センターでの調剤のほか、会員向けの研修会や、日々の業務の中での調査結果を発表する学術大会などの研さん活動、小中高校の学校薬剤師の派遣など多岐に渡る。また「コロナに始まりコロナで終わった」という副会長時には、ワクチンの集団接種会場で薬液を希釈してワクチン6本分の量に分ける業務を薬剤師が担った。その人員配置に奔走し、会員以外の薬剤師にも協力を呼びかける事に。「同じ事業で一堂に集まることは中々ない。いざという時には団結できるんだ」と心強さを感じた。

 ○…千葉県出身。大学入学時は工学部だったが化学系に興味が移り、国家資格を生かせる薬剤師を目指した。都心のドラッグストア勤務を経て2012年から戸塚町のさくらんぼ薬局で8年間薬局長に。17年からは同局含め県内14の薬局を展開する(一社)メディホープかながわの代表理事を務める。休日は「考え過ぎない時間も大事」と休息に努めたり、中高生3人の父親として子どものスポーツ大会の応援に行ったりすることも。

 ○…患者と接する短い時間でも「不安を打ち明けてもらえる間柄」である「かかりつけ薬剤師」の普及を目指す。そのために幅広く薬剤師の役割を周知するイベントを増やせたらと考える。「単なる説明ならAIで出来る。対面する患者の真のニーズを汲み取りたい」

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