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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2023.10.05

第28期よこはま・ゆめ・ファーマーに認定された
風間 美津江さん
戸塚町在住 53歳

農体験の楽しさ感じて

 ○…女性農業者を支援する横浜市の事業「よこはま・ゆめ・ファーマー」に今夏、認定された。2021年8月から東俣野町の畑を借りて野菜作りを一人で始めた。現在は米作りも行い、野菜は30種類ほどを少量多品目で露地栽培して泉区や栄区のJA直売所に出荷している。青く澄んだ秋空を見上げ「一人は大変だけれど畑にいると気持ち良いし癒される。子どもや大人にも農業を身近に感じてもらいたい」

 ○…近所の畑に遊びにいくうち「自分でもやってみたい」と思いを募らせ、5年前、同居する義理の母の介護をしながら、週末だけ開講する農業スクールに通い始めた。2年半かけて栽培の技術や農業経営などを学ぶ中、当時働いていた東俣野町の吉原いちご園の縁で畑を借りられることになり、農家になる決意を固めた。

 ○…生まれも育ちも横浜市内。保育士として働き、第二子が生まれた27年程前から戸塚に住む。子育てをする中で「体は食べ物からできている。安全なものを食べさせたい」と思うようになり、農薬や化学肥料を使わない有機栽培にこだわる。3人の子どもは独立するなどして「家族みんなそれぞれしたい事をしている」と笑うが、力仕事などが必要な時は夫や、スクール時代の仲間が手伝いに来てくれるという。

 ○…就農して現在3年目。「土作りがちゃんと出来ていれば作物は元気に育つ。虫は弱っている株に集中する」。有機栽培でも虫食いが少なく、他と遜色ない野菜を出荷するため、「今はがむしゃらにやらないといけない時期」と力を込める。まずは畑で収穫する楽しみを分かち合いたいと、親子で体験できる企画ができないか模索している。「旬の時期に採れたてを食べるのが一番おいしいから」

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