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公開日:2023.10.05
横浜高校緒方漣選手
中学時代のホーム凱旋
区内企業代表者に報告
全国高等学校野球選手権神奈川大会、U─18W杯などで華々しい活躍を見せた横浜高校3年生の緒方漣選手。戸塚区に本社を置く、大洋建設(株)運営の「オセアン横浜ヤング」に中学3年間所属していたことから9月22日、同社の黒田憲一代表を訪問、結果報告を行った。
緒方選手は2018年に「オセアン横浜ヤング」に入団。卒団後、横浜高校に入学、1年生の春からレギュラーを獲得し注目を集めてきた。
ショートを担当しており、自他ともに認める高い守備力を誇る。本人も「長所だと思う。自信がある」と話す。一方で、1番打者を務める機会も多く、高いミート力や選球眼を持つことでも知られている。身長167cmと小柄ながら、攻守ともにチーム要のプレーヤーだ。
今夏の神奈川大会決勝戦で横浜は、対戦相手の慶応に2点リードしていたものの、9回表で逆転され惜敗した。悔しさをばねに臨んだ8月末からの「U─18ベースボールW杯」では普段と異なるセカンドというポジションを守り、日本代表として大会以来初の優勝に貢献した。
さらに大会中、緒方選手は打率5割4分2厘で首位打者、11得点で最多得点、ベストナイン、MVPのあわせて4冠を獲得し、個人としても輝かしい功績を残した。
サプライズに両者笑顔
同社を訪れた緒方選手は黒田代表にW杯を報告。オセアン横浜ヤング時代について「中学3年間が自分を鍛えてくれた。いまその経験が財産になっている」と感謝の意を表明した。黒田代表は「たくさんの後輩が背中を見ているプレッシャーの中で、今回のような輝かしい成績を収めたのは、大変うれしい」と功績をたたえた。
緒方選手がサプライズでW杯の練習時に着用していたユニフォームを黒田代表に贈ると、「社員やチームの後輩たちにも見せたい」と話し、両者は笑顔で握手した。
活躍は小学生時代から監督が語る当時の姿
緒方漣選手が硬式野球の基礎を学んだ「オセアン横浜ヤング」。本紙では、チーム設立時から監督を務める柳川洋平監督に話を聞いた。
「決して体が大きいわけではなかったが、小さく見えなかった」
緒方選手を初めて見た時の印象を、柳川監督はこう振り返る。
野球をしていた兄の影響で、2歳ごろからボールに触れていた緒方選手は、両親の付き添いで試合観戦を重ね、5歳から軟式野球のチームに所属。小学生のころからすでに頭角を現していたという。柳川監督の熱烈なスカウトに加え、ボーイズ、シニアリーグで全国のチームに挑むという大きな目標にやりがいを感じ、同チームへの入団を決意した。
チームに変革もたらす
東日本大震災後の2013年「野球で日本を元気に」との思いから設立したオセアン横浜ヤング。一部エリアや学年別の大会で戦績を積み上げてきたが、緒方選手の入団後、劇的な飛躍する。
神奈川県の中学野球約90チームが参戦する「DeNAベイスターズカップ」で19年優勝、ヤングリーグの全国大会「グランドチャンピオン大会」では2020年、キャプテンとしてチームをけん引し優勝に導いた。
緒方選手は「これほど厳しいチームはほかにないと思う。練習量、精神力ともに鍛えられ、今の自信につながっている」と3年間を総括。柳川監督は「中高を経て技術はもちろんだが、それ以上に野球に対する姿勢や人柄も大きく成長したと感じる」と目を細める。
かつてのチームメイトとは今でも親交があり、神奈川大会終了後には、旧友を率いて厚木市の練習グラウンドを訪れた。そんな仲間とマウンドで対戦相手として再会するときには「感慨深いものがある」という。
今後について進学後、大学野球で日本一獲得を目標に掲げ、その後はプロ入りも視野に入れているという。現在、野球に青春をささげる後輩たちに向けて「好きなことなら、頑張れるはず。どんな状況、練習だとしてもチャレンジすることが大事」とエールを送った。
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