極真会館横浜港南支部に所属する、平戸町在住の小椋洋石さん(53)が先ごろ、京都市で行われた空手の全日本大会「極真祭」の50歳以上、70kg以下の部で並みいる強敵を打ち負かし、初めて日本一に輝いた。現在は11月17日から、4年に一度開かれる全世界選手権内の大会でも優勝を果たすため、稽古に汗を流す。
44歳で空手を始めてからわずか6年で黒帯を取得した小椋さんは、数々の大会で優勝を飾ってきたつわものだ。しかし、「極真祭」では結果を残せていなかった。黒帯レベルの選手が多数出場する名実ともに頂点を争う大会だけに、より念入りに稽古を重ね、気合十分で本番に臨んだ。
2分が10分にも
シード権を得ていた小椋さんは、2回戦から出場、効果的に技を決め判定勝ちで駒を進めた。準決勝は他流派の大会で日本チャンピオンを得ている強敵。過去に一戦を交えていることもあり、互いに手の内を読みながらも何とか勝利。迎えた決勝戦は、パワーを前面に押し出し、攻めてくる対戦相手の技をかわしながら、得意の下突きと、下段回し蹴りを繰り出し、判定勝ちで優勝をもぎ取った。「試合時間はわずか2分間。しかし、10分にも感じる長さだった。本当に嬉しい」と小椋さんの声は弾んだ。
この日、現在23歳になる長男がセコンドに、16歳になる次男は会場で応援に回った。息子たちを幼児から同会館に所属させ、付き添いをしていたことが小椋さんと空手との縁の始まり。「2人の方が私より実力は、はるかに上。頼もしい限りです」と笑顔を見せた。
11月17日から19日まで東京体育館で開かれる、世界中のトップ選手が一堂に会す「全世界空手道選手権大会」。同時開催される国際親善エリート大会に小椋さんは出場する。「晴れの舞台。優勝を目指してがんばりたい」。活躍を誓った。
![]() 「極真祭」で対戦相手に蹴りを決める小椋さん(左)
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