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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2023.12.14

自作の短編映画「まちものがたり」を障害者シンポジウムで上映した
高橋 良壽さん
戸塚区在勤 58歳

次の世代の架け橋を

 ○…戸塚区社会福祉協議会が主催する「障害者週間シンポジウム」。自ら撮影、編集した短編ドキュメンタリー作品「まちものがたり」の7作目を男女共同参画センター横浜フォーラムで初上映した。シリーズ共通のテーマは、身体や精神に障害を持つ人々の”ふつうの暮らし”を映すこと。「まずは関心を持ってもらわないとだめなんです」。戸塚の街並みを多く映すことで、観客の没入感を狙ったという。

 ○…「全部『アリス』がきっかけ」。福祉支援は中学生の時、好んで聴いたフォークグループがユニセフ基金のテーマ曲を担当したから。「ファン交流のついでに」と活動を始める内にやりがいを感じ、福祉の専門学校に入学、小規模作業所に就職した。現在は「社会福祉法人クローバー」の理事長を務めると同時に、区社協の障がい福祉分科会会長として地域共生社会の実現を目指す。55歳で学問としての社会福祉学を学び直すため、大学に進学。社会福祉士の国家資格を取得した。

 ○…「障害のある方も普通に暮らしていて、普通の風景の一つなんです」。それを一般の人に伝えるために11年前に映画を企画立案。最初の3作品は専門家などを交えての制作だったが、「撮影、編集をするのが楽しくって」と4作目から単独制作に。どんな人にも見てもらえるように、「上映や配信、どちらともやっていきたい」と未来の展望を語った。

 ○…「父親が75歳で亡くなったからそこまでは生きることが目標」と笑う。自分の人生を逆算し、何ができるのか試行錯誤する毎日だという。地域共生のため、「障害」のネガティブな印象払拭に尽力する覚悟だ。「いまを生きる人たち、次の世代に何を残せるか」。まだまだ挑戦する日々は続く。

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