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戸塚区・泉区 スポーツ

公開日:2024.01.04

戸塚に縁ある2人の俊英
時代を”創る”プロ野球選手

──新年特別企画として、戸塚区に縁のある2人のプロ野球選手を紹介。栄光や挫折、また活躍していく様子を阪神タイガーズの森下翔太選手、横浜DeNAベイスターズの早川颯選手に取材した。

阪神タイガースの日本一に貢献

 森下翔太選手は2000年8月14日生まれ(23歳)。小学校入学前に野球を始め、中学校時代には戸塚リトルシニアでプレー。その後は高校、大学と活躍し、2022年のドラフト会議で阪神タイガースから指名を受けプロに。

 プロ1年目となった2023年シーズンでは、好成績を残し日本シリーズでは新人記録を樹立。優秀選手賞を受賞するなど、チームの日本一に大きく貢献した。さらに11月には若手選手による国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の日本代表にも選出され、打線の核を担った。

父考案の練習で上達

 森下選手に野球を教えたのは父・善文さん。一人息子の森下選手が生まれると「プロ野球選手にする」と心に決め、独学で勉強し、練習相手になった。練習場所となったのは、家の中や、日限山公園内の通称「大公園」。いまでも「原点」となっている場所だ。

 そこで、森下選手は善文さんが考案した打撃練習を日々繰り返した。善文さんは「楽しく練習を続けてほしいとの思いで、色々な練習方法を考えた」と話す。

激動のシーズン

 期待のルーキーとして迎えたプロ1年目は激動のシーズンとなった。オープン戦では全選手中2位の打率を記録。開幕戦(対横浜)でスタメンに抜擢。翌日にはプロ初安打を放った。だがプロの壁にぶつかり、アマチュアとの差を痛烈に感じたそう。二軍落ちも経験した。

 復調のきっかけは構えと、頭の使い方だ。自身で考え、寝かせていたバットを立てる構えに変更。また、相手投手の配球を読むようになった。すると、7月9日にはプロ初ホームランが飛び出し、以降はレギュラーに。チームの優勝に貢献した。「来季はさらに活躍し、地元を盛り上げられる選手になりたい」と飛躍を誓った。

夢だったベイスターズ入団

 戸塚区出身の中川颯投手(25歳)がこのほど、横浜DeNAベイスターズに入団した。「サブマリン」とも呼ばれるアンダースローの右腕は今春から思い入れのある横浜スタジアムを本拠地とし、新たに活躍を誓う。

 昨年11月に行われた入団会見では「ベイスターズは幼い時からの夢。心の底からうれしかった」と笑顔を見せ、「チームの日本一に貢献したい」と力を込めた。

 中川投手は泉シニアから高校、大学と躍進し続け注目を集めた。20年のプロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから指名を受けてプロ入りし、1年目から1軍登板も果たした。

オリックスで戦力外に

 だが2年目以降は右肩の故障もあり、思うような投球ができない日々が続く。育成契約となり、支配下登録を目指して今季はウエスタン・リーグで21試合に登板し、復調の兆しを見せたが、戦力外通告を受けた。

 そんな失意の時にすぐさま声をかけたのがベイスターズだった。チーム統括本部の萩原龍大本部長は「うちにいない変則型の投手で、先発もリリーフもいける。もし出されることがあればすぐ獲得しようという準備はしていた」と明かす。

 横浜スタジアムのマウンドは高校時代から馴染みがあり、「自分にとって投げやすいマウンドのひとつ。スタジアムの雰囲気も良い」と話す。

「ケガなく力投を」

 中学時代の中川投手を知る横浜泉リトルシニアの神崎博監督は「当時からアンダースローだったけど、ショートもうまかった」と評する。関係性は今も続いており、「地元ということもあるし、環境は合ってるんじゃないかな」という。ベイスターズで打撃コーチを務める田代富雄さんは「中川には親心として、ケガなくがんばってほしい」と話した。

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