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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2024.01.18

不登校に悩む保護者を支援する会「そらいろテラス」を開く
志田 貴史さん
矢部町在勤 47歳

「まずやってみよう」の心で

 ○…矢部町にある雲林寺近くの民家で国語教室を運営する傍ら、不登校や学校に不安を抱える子どもの保護者を支援する”おしゃべり会”を昨年10月から開く。「特にお母さんが元気になることで子どもにもいい影響がある。同じ思いを共有できる場を作れたら」。かつて子どもの不登校を経験した母親スタッフと共に、今後も月1、2回程度続けていく予定だ。

 ○…昨春まで横浜市の小学校教諭として17年間勤めた。矢部小学校には11年在籍。現在も非常勤講師として通いながら、夕方からは寺子屋のような教室を開く。学級担任を持たない児童支援専任教諭も務めた経験から、「クラスに1人や2人は学校に通うのがしんどい子がいる。その子に合った教育は必ずあるはず」と力を込める。不登校は一つのサインで「親子が一緒に考えていくべき課題が何かあって、それを子どもが浮き彫りにしている」と話す。まだ手探りではあるが、「楽しかった」と笑顔で帰る参加者を見て手応えを感じている。

 ○…旭区出身。大学卒業後、営業職などを経て30歳で教員に。中学1年になる愛娘が生まれて考えが変わった。「学校教育が全てと思う部分があったが子育ては親なんだと。学校はそれをサポートする立場」。一時は管理職を目指したが「悩んだらまずやってみよう」の精神で退職。寺子屋ができないかと訪れた雲林寺住職の好意で空家を借り拠点を築いた。

 ○…以前、担任を受け持った児童の保護者らが日中の空き時間にカフェを開く準備をしたり、庭で養蜂を始める話など、寺子屋をハブにさまざまな地域活動が動き始めている。「皆さんの思いが僕のやりたい道を開いてくれている感覚。色んな人たちの交流の場所になってくれたら」

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