汲沢小学校5年1組は今年、「漫才で地域を笑顔にする」をテーマに、総合的な学習に取り組んでいる。9月13日の授業には、横浜ご当地芸人として活躍する「横浜ヨコハマ」が特別講師を務めた。定期的な指導と練習を経て、地域住民にネタを披露する予定だ。
5年1組は、クラス内でコンビ・トリオを結成し、漫才の研究やネタ練習などを重ねて、夏休み前にクラスで漫才大会を開催した。
より良いネタにするためにプロからのアドバイスが必要と考えた児童は、横浜ヨコハマに授業講師を依頼。今後、同コンビが定期的に指導にあたることとなった。
児童は来年2月ごろ、地域住民に向けたネタ披露を目標に、学習を進めている。担任の平井拓斗教諭は「地域を笑顔にできた経験を通して『自分は社会に影響を与えられる人間である』という自覚につながることが授業の目的」と話した。
笑いのコツ、伝授
初回の指導となったこの日、複数の児童は、用意したネタを披露。横浜ヨコハマの新村晋さんは「みんながこんなにできるなんてびっくりした」と驚き、「はっきり話す、お客さんの方を向く。それだけでネタが変わる」と助言した。
またネタ作りを担当する上仲誠彦さんは「台本を忘れる時はある。言葉の省略や流れの変更で、やりやすくするのも大事」と指導した。
2人は児童のネタを踏まえて、漫才とコントの違い、ボケとツッコミの役割などについて改めて解説。さらに日常会話からネタをつくり、その場で披露するなど実践的な指導が行われた。
授業終盤にはこれまでのコンビ・トリオの解散、新しい人との再結成がなされ、「次回までに新たなネタを披露できるように準備すること」が”宿題”とされた。
将来の自信に」
授業を終え、ネタを披露した男子児童は「緊張してうまく話せなかったところもある。教えてもらったアドバイスで改善したい」と話した。
今回初めて小学生にお笑い授業を行う横浜ヨコハマ。新村さんは「積極的に取り組んでくれる姿勢がうれしい」と笑顔を見せた。上仲さんは「ウケるという経験を通して、自信を持ってほしい」と期待を込めた。
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