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戸塚区・泉区 教育

公開日:2025.03.20

東戸塚小4年5組
バリアフリー図書を学ぶ
視覚障害を疑似体験

  • 3Dプリンターで作成した模型を見学する児童と解説する元木教授

 東戸塚小学校4年5組の児童は3月3日、総合的な学習の時間の一環として、視覚障害者に寄り添った「バリアフリー図書館」について学んだ。

 同校図書館で行われた授業には、講師として鶴見大学の元木章博教授が登壇。視覚障害の種類とその見え方、そのためにどんな工夫がなされているかなどを紹介した。

 元木教授の講話に沿って児童は弱視、視野狭窄、中心暗転の3つを疑似体験できる眼鏡を装着し、書き取りや迷路に挑戦。弱視を体験した児童の1人は「鉛筆の芯も見えなくて、書きづらかった」と話した。

3Dプリンターの模型

 視覚障害者の読書や情報取得を助ける手段として、元木教授は3Dプリンターによる模型の作成を紹介した。動物や建物、物語に登場する物品などを実際に形づくることで、触覚によって理解しやすくなるという。

 元木教授は「大事なのは特徴を捉えつつ、デフォルメすること。正確すぎると、伝わらないこともある」と注意点についても説明した。

 また電子音声や点字で読む図書、触って読む本などが並べられ、児童は実物を手に取って体験。同校図書館には次年度から、障害の有無を問わずすべての子どもが読書を楽しめる「りんごの棚」が設置される予定だ。

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