戸塚区・泉区 社会
公開日：2026.01.01
戸塚区ＮＰＯ法人
内閣総理大臣表彰を受賞
地域の親子支援続け
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受賞後、山中市長（中央右）を表敬訪問したメンバーら
戸塚区の子育て支援を中心に活動するＮＰＯ法人こまちぷらす（森祐美子理事長）がこのほど、こども家庭庁主催「未来をつくる こどもまんなかアワード」の「未来へつなぐ『応援団』部門」で、最高賞となる内閣総理大臣表彰を受賞した。
同賞は子どもを中心とした地域づくりに向けた取り組みを行う団体などに贈られる。同法人は親子で気軽に利用できる｢こまちカフェ｣を10年以上運営してきたことなどが評価された。
森理事長は「子ども中心の社会は私たちだけではつくれない。協力してくださる地域の皆さんと共に受賞したと感じています」と話した。
カフェ運営10年以上
こまちカフェは「親子が気軽に立ち寄れる場所」「子育てに関する悩みを相談しあえる場所」を目指し、同法人発足当初の２０１２年にオープン。場所を変えながら引き継がれ、現在は戸塚駅西口に店舗を構える。
店内にはおもちゃやおむつ替えスペースが用意され、地元食材でつくられた栄養バランスの整った食事を子どもと一緒に味わえる。またワークショップやランチ会などさまざまな企画もあり、親子が気軽に地域や人とつながることができる。
｢出産祝い｣プロジェクトも
さらに２０１６年からは町全体で新生児の誕生を祝い、応援できる社会を目指し、ヤマト運輸（株）と協働で「ウェルカムベビープロジェクト」を開始。区内の妊婦や新生児の母を対象に、企業や団体から「出産祝い」が届くシステムを構築した。
同プロジェクトは、さまざまな人が子育てに関わるきっかけになるとして、区内だけでなく県内各地や千葉県にも活動が広がっている。
近年では地元で居場所づくりをしたいという希望者のためにインターンを受け入れているほか、全国で居場所づくりに関する講演会を実施。ノウハウを外部に広める活動も行う。
12月には横浜市の山中竹春市長、戸塚区の近藤武区長をそれぞれ表敬訪問。山中市長は「苦労もあったと思うが、時間をかけてきた多角的な取り組みが地域に浸透し、戸塚中心に広がっている」と受賞を称えた。
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