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公開日:2025.10.16
泉区
11カ所に移動販売車巡回
区社協とマルエツが協力
泉区内11カ所の公園や自治会館などで9月からスーパー「マルエツ」の移動販売が開始している。住民の高齢化による買い物の困難さを解消しようと泉区社会福祉協議会や地元自治会などの要請により実現したもので、関係者は「住民同士のコミュニケーションの場にもなれば」と期待を込める。
「以前は歩いて近所のスーパーまで買い物に行けたけど、高齢になって難しくなった」――。そんな声が泉区内の各地で増え、ケアプラザや泉区社協にも近年相談が寄せられるようになっていたという。
そんな中、泉区社協は1年ほど前から市内他エリアで移動販売の実績のあった(株)マルエツに相談。それぞれの地元自治会などと話し合った末に今年9月から移動販売車の巡回がスタートした。
同社はネット販売も展開しているが、担当者によると「やはり商品を手に取って見たいというニーズは大きい」という。また移動販売車の巡回により住民の外出機会創出につながり、健康づくりや見守りの場、コミュニケーションの場となることなども重視しているという。
既存店の閉店も
下和泉地区では今年6月、62年間にわたり地域を支えてきたユーコープ和泉店が来年2月20日をもって閉店することを発表。下和泉住宅自治会の前原康博会長は「この住宅地を開発したのもコープ。シンボル的存在で、ここに店舗があるからと移り住んだ人も多いそう」と明かす。
不安を抱えた住民の声を受け、前原会長が泉区社協に相談したことで同地区での販売も実現したという。
下和泉地区での移動販売初日となった10月2日、午後4時前の下和泉神明社前広場には多くの住民が集まった。商品は冷蔵・冷凍庫を備えた車両に陳列されているほか、会場に設置された机の上には弁当や惣菜なども並び、来場者は思い思いに手に取って商品を選んでいった。
車両は名瀬店のもので、商品は店舗と同額。1品11円の手数料がかかるが、55円を上限としているため、ネットスーパー(手数料330円)より手頃という。買物客の女性は「販売車の時間が決まっているから、ご近所さんと会えるのもいいね」と笑顔を見せた。
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