戻る

戸塚区・泉区 トップニュース社会

公開日:2025.10.23

明治学院大学学生団体
「能登とつながる活動を」
現地訪問終え、報告会

  • 能登のキリコの前で笑顔のメンバー

 明治学院大学横浜キャンパスを拠点に、能登とつながる活動を行う「のと部よこはま@明学」が10月16日、初の活動報告会を実施した。能登に関心のある人に向けて、9月に現地を訪れた学生がそれぞれの体験を語った。

 昨年1月に最大震度7を観測した能登半島地震。住宅やインフラの被害は甚大で、復興の遅れも懸念されている。

 「支援という形だけでない、能登とつながる機会づくりを」という目的で設立された同団体。きっかけは昨年4月、国際学科の授業に金沢大学の教授が登壇。受講後、同学科4年の山澤憲治さんは現地へ赴き、被災地の状況と美しい風景に心を打たれ「能登と関わり続けたい」と決意。山澤さんを中心として能登に関心を持つ学生が集まり、金沢大学の学生との交流や現地訪問などを有志で行ってきた。

伝統行事で交流深める

 今年4月に自主団体として本格的に始動。現在メンバー9人に加え、活動に関心のある約40人とオンラインでつながっている。これまで「能登とつながるためにできること」を考えてきた同団体は、現地学生の情報提供から、人手不足に悩む地域の祭りを手伝うため9月半ば、能登半島の北端・珠洲市を訪問した。

 「キリコ」と呼ばれる大きな燈籠を担ぎ、町を練り歩く「キリコ祭り」は能登の伝統行事。訪問した地区では、コロナ禍や震災で中止が続いていたが、メンバーの参加で数年ぶりの開催となった。地元住民から熱い歓迎を受け、交流を深めながら担ぎ方や太鼓の叩き方を教わり、祭りは盛況に終わった。メンバーの室田素良(そら)さん(同4年)は「次も会える。そう思える素晴らしい出会いだった」と振り返った。

 一方、移動中に見える町の被害や、住民から語られる震災当時など、現地でしか得られない情報も多かったという。

 10月16・17日に、明治学院大学横浜キャンパスで行われた報告会では、メンバーが現地で見聞きした町の様子や、今後の能登との関わり方を語った。山澤さんは「出会った人の心を少しでも和らげるつながりをつくり続けたい」と意気込んだ。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

戸塚区・泉区 トップニュースの新着記事

戸塚区・泉区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS