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戸塚区・泉区 経済

公開日:2026.01.01

戸塚町
畳の魅力「子どもたちにも」
現代の名工・神崎征美さん

  • 作業場で道具を前に笑顔を見せる神崎さん

「タタミって何?」

 伝統的な日本家屋の床材といえば「畳」。戸塚町で(有)神崎畳店を営み、神奈川県畳工業協同組合の代表理事を務める神崎征美さん(70)は普及啓発の活動にも取り組むが、「いまどきはタタミって何?という子どももいる。どこかで見たことがあるとか、認識していないということ。そういう時代になったのかな」とさみしげに語る。

 神崎さんが大学卒業後、実家で父・卓蔵さんのもと畳職人の道を歩みだしたのは1977年。横浜市内も住宅開発で人口が増え続ける最中で、畳の需要も多かった。

 「かつては大工さんが家を建てていて、そうすると必然的に何部屋か畳が必要だった」

 だが、いつしか住宅はハウスメーカーが造るのが主流に。同じ頃、一般家庭に洋間への憧れが広がり、「数部屋のうちの1部屋だけ和室」という家が増えていった。

 さらに現代では、フローリングなどの部屋が増え、和室がないことも少なくないため、畳自体の需要は当時に比べて大幅に減っているという。

職人技はどこへ

 県組合の戸塚・泉・栄支部もかつては40軒ほど加盟していたが、現在はわずか6軒にまで減っている。機械で仕上げる畳店が増えている中、神崎さんは2024年に厚生労働大臣から「現代の名工」(卓越した技能者)として表彰を受けるなど、確かな技術で手仕事にこだわってきた。

 また材料となるイグサの生産は国内の90%以上を熊本県産が占めるが、農家も減少している。神崎さんは「イグサの匂いや、気軽に寝転がれる畳ならではの良さがある。職人の技術もそうだけど、それ以前にまずは畳そのものが残っていってほしい」と語った。

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