戸塚区・泉区 社会
公開日:2026.10.06
【横浜市】自然体で音楽を満喫 障害支援団体、初企画に150人
障害があっても気兼ねなく音楽を楽しんでもらおうと初めて企画された「オレってナイス音楽祭」が9月21日、桜木町駅前の健康福祉総合センターで開催された。
ステージには、自閉症のピアニストや障害当事者と保護者のフラなど、企画の趣旨に賛同したアーティスト9組が全国から集結。観客席には障害者や家族をはじめ、出演者のファンや市民ら150人ほどが会場に集まり盛り上がりをみせた。音楽祭を終え、参加者からは「我が子は予定が変わるとパニックを起こすので台風で中止になるか不安だったが、開催してもらえて良かった」など喜びの声が聞かれた。
20年越しの夢叶う
主催したのは、戸塚区で障害者支援団体を運営する小林順子さん(57)。最重度知的障害を伴う自閉症の息子を持つ母でもあり、こうした音楽祭を開くことが長年の夢だったという。
きっかけは20年前、親子で鑑賞していた室内コンサートで、当時6歳だった息子が大声を出したことから退席を促されたこと。「声が出てしまうのは障害の特性の一つ。本当は好きな音楽を楽しんでいるだけ。ただ周りに迷惑をかける申し訳なさもあった」と受け入れつつも、当事者や家族にしか分からない特性を多くの人に理解してもらいたいとの思いで支援活動を続けてきた。
「聴覚過敏の障害がある人が耳をふさぐ行動は、音楽を聴きたくないのではなく音量を調整しているだけ」「身体が動いてしまうのは、脳が反応してしまっているだけ」―。今回の音楽祭でそんな特性を少しでも理解してもらえたのでは、と手応えを口にする小林さん。「舞台づくりや音響・PAなど多くのご協力があってこそ。互いを認め合い、温かく見守る、人に優しい社会になれば」と思いを込める。
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