被災地に住民憩いの場を 栄区の法人が運営
飯島町に拠点を置く一般財団法人オアシス(池田恵賜事務局長=人物風土記)は昨年8月、地震と津波で被災した宮城県石巻市に地域復興支援センター「お茶っこはうすオアシス」を開設し、支援活動を続けている。
震災直後、支援物資を同地域に届けたことがきっかけで、地域の民生委員から建物の提供を受けた。元は提供者の親族が薬局を営んでいたが、津波で亡くなり、空き店舗になったという。
池田さんは、復興のためには長期間の開設が必要と考えたが、「再び同じような地震があれば確実に被災する場所。申し出を受けた時は迷った」と話す。それでも「横浜もいつ同じ立場になるか分からない。助けられるなら助けなければ」という思いが強く、2年間の契約で看板を掲げた。
9月までは毎日、現在は週末にオープンし、住民を招いてさまざまなイベントを行う。3月末の完成を目指し、同所裏の敷地にプレハブ小屋を建設中で、自治会館の代わりとして使ってもらう予定だ。「被災者が集まって『こうしたい』という意見を出し合い、それを横浜に届けられたら」。 6月には同所で行うゴスペル教室のメンバーを横浜に招き、栄公会堂でのコンサートも行う。「思いのある人は活動に参加してほしい」と池田さん。詳細は同法人【電話】045・894・3500まで。
|
|
|
|
|