年末年始にかけて開催されていた「第93回全国高校サッカー選手権大会」。神奈川県代表の日大藤沢高校サッカー部(佐藤輝勝監督)は、創部史上最高の3位入賞を果たした。栄区内在住の神社里実さん(17)と岡山和暉君(17)の2人も、チームの一員として参加。全国の舞台で戦い、チームに貢献した。
神社さんはマネージャーとして3年間チームを支え、見守ってきた。3位入賞という結果に「ここまで来るとは思っていなくて」と驚きを見せるが、「ただ選手やチームを見ていると、負ける気がしなかった」と振り返る。
思い出の1つが昨夏の練習。チームは昨年7月下旬にそれまでにはなかった強化期間を設けて、徹底的に走り込んだ。マネージャーとしても、暑い中たくさんの飲み物を運んだりして過酷な期間だったが、「体力がついて走りきれるようになった。メンタルも強くなって、一体感や結束力も強くなった」とチームの変化を感じていた。
スタンドと一体に
一方、岡山君は全国大会のメンバーには選ばれず、スタンドから仲間たちに声援を送った。メンバーが発表された当初はつらい思いもあったが、佐藤監督らと話し合い、時間をかけて考えたことで気持ちを切り替えていったという。
印象に残っているのは、優勝した星稜高校(石川県代表)との準決勝だ。全校生徒たちが応援に駆け付けた会場の埼玉スタジアム。スタンドでは一般の生徒たちがピンクと紺の画用紙を掲げて、日大藤沢サッカー部を表す「NFFC」の文字を作り上げた。「選手にも届いたと聞いて、嬉しかった」。岡山君を含め、スタンドから声援を送った人々は、ピッチに立った選手とともに戦い抜いた。
この3月で卒業を迎える2人。成し遂げられなかった「全国優勝」の夢は、後輩に託された。
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