高齢者らの買い物を代行 「さくら茶屋」が金沢区内初の委託先に
高齢者や障害者の買い物を手助けする横浜市の「高齢者等買い物サポート事業」で、「さくら茶屋」を運営する「西柴団地を愛する会」(岡本溢子代表)が委託先に選定され、6月1日からサービスを開始した。同事業が展開されるのは、金沢区内で初めて。
高齢者等買い物サポート事業は、委託を受けた団体のスタッフが利用者からの依頼を受けて買い物の代行や同行のサービスを行うもの。主に高齢者や障害者、子育て世帯など日常の買い物に困難を感じている人が対象となっているが、誰でも利用は可能だ。
横浜市は国のふるさと雇用再生特別交付金を活用し、同事業を昨年度から開始した。昨年度は市内で9団体、今年度は19団体が委託先に選定されている。西柴団地を愛する会で同事業を担当する阿部茂男さんは「どれくらいの利用者がいるか分からず手探りのスタートだが、改善しながらやっていきたい」と抱負を話す。また買い物代行は、面談で品物を渡すことで、高齢者の見守りに繋がるとも。地域ケアプラザなどとも連携し、活動していくという。
注文方法は希望配達日の前日の午後5時までに電話・FAXで品物を伝えるだけ。対象エリアは並木・富岡東、富岡、能見台、泥亀包括支援センター区域(西柴、柴町含む)。利用料金は買い物代行が1回につき200円、買い物同行が1500円(1時間、以後30分毎に250円増)。登録・問い合わせは西柴団地を愛する会(【電話】045・513・5636)まで。
アキ薬局にはサロン
また同会は、アキ薬局(西柴3の17の1)に「ほっとサロン」を開設。薬局内奥の4〜5畳のスペースをカーテンで仕切り、誰もが気軽に訪れ、おしゃべりなどができる場とした。「さくら茶屋や人の多い場所では話しにくい介護者同士の語らいなどに利用してもらいたい」と代表の岡本さん。同じ悩みを共有し、話す場所を作ることで、介護者の負担を減らせればと考えている。
同サロンは、介護者同士らがつながる場の提供のほか、整体師による「健康講座」(6月は第2・4土曜日の午前10時から午後2時、運営・資料代などの費用負担あり)やカウンセリングを実施していく。さくら茶屋をよく利用する姫野経子さん(81)は、「私も3年間介護しているが、緊張がずっと続き、辛い。お茶を飲みながら話をし、ほっとする場は必要だと思う」と期待感をこめて話した。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>