葉っぱ当てクイズに挑戦 節分に欠かせない「ヒイラギ」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)
ヒイラギの葉に関するクイズを出します。左写真の4枚の葉は、ヒイラギモクセイ、ヒイラギ、シナヒイラギ、アメリカヒイラギのいずれかです。さてそれぞれ何でしょうか。
2月4日節分の日にちなみ、ヒイラギのお話です。この日はヒイラギの枝と大豆の枝、そしてイワシの頭を門口につけて、鬼を追い払うという風習が平安時代からありました。昔話に節分の日、鬼が家をのぞいた時、戸口に刺してあったヒイラギの葉で目を突き、逃げ出したとあります。ヒイラギは古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、庭木に利用されてきました。
ヒイラギはモクセイ科の低木で、別名「鬼の目突き」「鬼刺し」「鬼脅し」といい、葉の縁に鋭い棘があります。語源は、一般には棘に触れるとヒリヒリと痛むので、痛みを表す「疼く」(うずくの古語「ひいらぐ」)という意味から、「疼木」(ひいらぎ)となりました。
この棘も、50〜60年経つと丸みを帯び、棘の部分がなくなってきます。まさに人と同じで、年を経るに従って性質も丸みを帯びてくるものですね。
【クイズの答え】【1】ヒイラギ(モクセイ科)【2】シナヒイラギ(モチノキ科)【3】アメリカヒイラギ(モチノキ科)※ヒイラギも時にはこの形になる【4】ヒイラギモクセイ(モクセイ科)。
モクセイ科のヒイラギの果実は黒味、モチノキ科のヒイラギの果実は赤色です。なおヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイとの交雑種です。
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