NPO法人さくら茶屋にししば(岡本溢子理事長)が9月1日、西柴ショッピングセンター内に「さくらカフェ」を開設した。「さくら茶屋」の開設から4年、新たな地域交流の場としての活躍が期待される。
「さくらカフェ」が9月1日、西柴にオープンし、開設式に西柴の住民や関係者約80人が集まった。岡本理事長は「いきいきとした商店街のために努力していきたい」と話した。
「子どもが放課後を安心して過ごせて、多世代間が交流できる場を作りたい」という目的で生まれた同所は、西柴ショッピングセンターの空き店舗を改装して作られた。運営は約70人のボランティアで組織される「NPO法人さくら茶屋にししば」が行う。
立ち上げが決まったのは今年1月。きっかけは、よく「水を飲ませて」とさくら茶屋に来ていた西柴小学校の児童だった。「家に帰って飲みなさい」と注意しても何度も来るため話を聞くと、両親の帰りが遅く、寂しがっていることがわかった。「核家族化と高齢化が進む西柴地区には、地域で子どもを育てる場所が必要だと思った」と岡本さんは話す。
子どもの居場所の確保には広い敷地がいると判断し、2件隣の空きテナントを借りた。約350万円の予算が見込まれたが、「さくら茶屋」の売上のほか、バザーを開催しながらすべて自前で工面した。
およそ90平方メートルの敷地に厨房、大小4つのテーブルがあり、軽食を提供する。玩具が置かれた「キッズスペース」のほか、黒板が設けられ、自由に落書きができる。また希望者は設置されたレンタルボックスで物品などを展示・販売できる。
営業は毎週月曜から金曜までで、時間は午前10時から午後5時30分(午後3時以降は児童へ解放の予定)。
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