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公開日:2015.07.02

3校で挑む球児の夏
部員不足で合同チーム

  • 不揃いのユニフォームを着る選手たち

 釜利谷高校、横須賀明光高校(横須賀市)、三浦臨海高校(三浦市)の3校は7月11日(土)から開幕する第97回全国高校野球選手権神奈川大会に合同チームとして出場する。神奈川県高等学校野球連盟によると3校で夏の大会に出場するのは初となる。

 昨夏の大会後、部員不足となった釜利谷と三浦臨海。秋季大会には2校合同で出場したが、その後更に減ってしまったという。同様の状態に陥っていた横須賀明光が同大会後に加わり、今回のチーム結成となった。

合同練習は休日のみ

 現在の選手は3校合わせて10人。学校の距離が遠いため、平日は集まることができない。各校で活動することになるが、明光と臨海は選手が2人のため、練習メニューには限りがある。「3校が揃う休日にどれだけ実戦的なことをやれるか」と連合チームの監督を務める三浦臨海の田沼宏友監督は話す。

 ノックはランナーを担当する選手が足りないため、マネージャーがタイムを計り、仮想のランナーを想定。各校の指導者も選手に交じってグラウンドに入り、相手チーム役を担う。

 全員が集まれる貴重な時間は1秒たりとも無駄にできない。6月14日には明光高校で、練習試合を朝から2回行った。2試合目の終了後も、選手たちは一息つくこともなく、実戦形式の練習にそのまま移り、日が暮れるまで白球を追いかけた。工夫と努力で、実戦不足を補っている。

頭文字で「KRM」

 結成当初はぎくしゃくしていたチーム仲も、同じ時間を過ごすうちに打ち解けていったという。「一枚岩にならないと勝てない、チームで団結し、まずは1勝したい」と田沼監督。ユニフォームはバラバラだが、各校の頭文字「KRM」の文字を縫いつけた真新しい帽子をかぶり、チーム一丸、いざ夏に向かう。

 初戦の対戦相手は市立川崎高校。等々力球場で7月13日(月)、午前11時から試合開始となる。

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