8月5日から8日まで栃木県で行われた「第30回 全日本小学生男子ソフトボール大会」で、金沢スターズが準優勝を果たした。およそ6年ぶりとなる夏の大舞台。48の強豪ひしめく全国で上位につけた勝因は、心ひとつにまとまったチームの結束力だった。
神奈川を制し全国に挑んだ今春は初戦敗退。その春に準優勝だった大阪・城山台タイヨーが準決勝の相手だった。だが「打撃のチームの力が発揮できた」と板倉寛多主将は話す。
初回、3番・石坪勇人(はやと)選手の本塁打で勢いづけると一挙に4得点。7回に再び石坪選手の本塁打でだめ押しの2点を追加し、7対0で圧勝した。「選手が本当に一つになった試合だった」と評価するのは田中一成監督。「全員がボールに食らいつく姿が見られた。大きなエラーもなく集中力の高さに驚いた」と喜ぶ。
続く決勝で愛媛・鬼北ジュニアに1対3で敗れるも、準優勝。1998年の優勝以来の快挙を果たした。
全員で勝ち取る
実は春の敗因の一つに緊張がある。「カチカチになってしまい自分たちのプレーができなかった」と板倉主将。教訓を得て、今夏は「笑顔」を徹底した。「応援も笑顔を増やし、声で盛り上げた」と話す。
また選手の気持ちを高めたのが試合に向かうバスで行われたサプライズ。地元・横浜高校出身で横浜DeNAベイスターズで活躍する、乙坂智選手から全員にバッティンググローブが贈られた。「嬉しかった。皆それで試合に出た」と板倉主将ははにかむ。縁をつないだのは、横浜高校野球部出身の久保木大輔コーチ。「久保木コーチをはじめ、元プロなど野球に精通する多くのスタッフが支え」と田中監督は感謝する。選手や指導陣が一つになり掴んだ勝利だった。
次に目指すのが県オールスター大会の頂点。「夏の決勝では無死二、三塁まで進んだが点がとれなかった。チャンスで得点できるよう鍛える」と板倉主将は意気込む。「ベンチも守備も、誰もが声をかけられる雰囲気を作りたい」と誓った。
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