金沢区・磯子区版 掲載号:2018年7月12日号
  • LINE
  • hatena

円海山域の昆虫調査を40年近く続け、31日に港南台地域ケアプラザで講座を開く 久保 浩一さん 金沢区富岡西在住 58歳

存在を認め合うということ

 ○…港南台地域ケアプラザで7月31日に「ホタルのふるさと港南台」と題した自然講座を開く。栄区から磯子区、金沢区にまで広がる「円海山」域で昆虫調査を40年近く続け、体験談をもとに話す。とりわけ栄区瀬上地区は、緑地の最北端に位置し、今なおホタルが見られる自然豊かな場所として地元住民に親しまれている。

 ○…新任教師として上郷高校に赴任したのが調査のきっかけだった。日本史の教師だが、部活動を通じて生徒たちとフィールドワークにも取り組んできた。20代の頃、5年10年あればやり遂げられるだろうと着手したが、「1つの種の生態は単純でも、生態系というものは調べていくにつれ複雑だと分かる。一生を費やしても解明は難しい」と苦笑する。同校が横浜栄高となる時期に再び着任し、これまでに調査は2500回以上に及ぶ。

 ○…金沢区出身で横浜市立大学に在学中、先輩から「実験に必要だから、蝶をたくさん捕まえてきて」と網を渡された。振り返ればそれが今の道に続くきっかけで、当時向かったのも円海山域だった。「採集してみると蝶だけで30種以上もいるということに驚かされた」。一方で、円海山域には80年代頃まで4500種以上の昆虫がいたが、その1割の約400種が姿を消してしまったという。「希少種が絶滅したのではなく、当たり前にいたものがいなくなっている」

 ○…自然の保護について「トキのような分かりやすい存在とは違い、昆虫の希少種の価値を一般的に感じてもらうのは難しい」という。それでも生物多様性を「小さな虫も生態系の一員。互いに存在を認めあうことの大切さは人間同士の関係にも通ずる」と語る。無数の小さな命と向き合い伝えたいのは、「心のゆとりの大切さかもしれない」。

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6件

斉田 芳之さん

全国青年・女性漁業者交流大会で農林水産大臣賞を受賞した

斉田 芳之さん

3月21日号

石塚 早苗さん

今年度からふみくらの仲間たち「称名寺薪能」実行委員会の代表を務める

石塚 早苗さん

3月14日号

永島 稔さん

2月21日に金沢八景まちづくり委員会の委員長に就任した

永島 稔さん

3月7日号

鈴木 媛女(ひめ)さん

ミスユニバーシティ神奈川代表に選出された

鈴木 媛女(ひめ)さん

2月28日号

佐野 昇司さん

3月16日にスポーツフェスティバルを開催する金沢区体育協会の会長を務める

佐野 昇司さん

2月21日号

水野 直春さん

2月24日の座談会「旧杉田劇場の思ひ出」に登壇する

水野 直春さん

2月14日号

3/25家族葬一般葬の相談会

費用・内容など個別のご相談を承っております。

http://www.sougi-itabashi.co.jp

<PR>

金沢区・磯子区版の関連リンク

あっとほーむデスク

  • 2月28日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 9月20日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 冬でも葉が落ちない落葉樹

    金子さんの草花の不思議発見!第27回 クヌギ

    冬でも葉が落ちない落葉樹

    文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)

    3月21日号

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年3月21日号

お問い合わせ

外部リンク