新杉田駅で6月に発生した逆走事故から約3カ月、運営会社の横浜シーサイドラインは8月31日から自動運転を再開した。当初は保安要員を乗車させ、問題がなければ明日9月6日から無人とする。
自動運転の再開は、8月27日に同社で行われた会見で発表された。31日から6日間は、手動による緊急停止と司令所に通報できるよう、運転席に保安要員を乗車させる。問題がなければ6日から無人による自動運転へ移行する予定だ。また、9月末までは新杉田駅と金沢八景駅に保安要員を配置し、異常が起きた場合はホームに設置された非常停止ボタンで列車を停止できる態勢をとる。
運転席に保安要員を乗車させ運行する間は事故発生前のダイヤの65%、無人運転移行後は98%の運行となる。時刻表は各駅に掲示するとともに、ホームページでも確認できる。シーサイドラインで通勤する利用者は「毎日使う生活の足なので、よかった。振替輸送のバスは時間がかかったので、やはり便利なものだと再認識した」と話した。
事故は6月1日の夜、発生した。新杉田駅で車両が逆走し車止めに衝突。17人の重軽症者を出した。原因は進行方向の情報を伝えるケーブルが断線したことで、モーターを制御する装置の進行方向が切り替わらないまま発車したことによる。断線の原因は現在、調査中だという。
対策として、列車の進行方向の回路に異常が発生すると、出発できない仕組みに改善。司令所でも確認できるようにした。また万が一、動いても即座にブレーキがかかるように回路の追加・改修工事を実施。国土交通省が設置した「無人で自動運転を行う鉄軌道の事故防止に関する検討会」で報告し、有効性について確認された。
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