セブン―イレブン横浜杉田3丁目店は2月3日から、金沢区と港南区で移動販売を開始した。「店舗が少ない」「坂が多い」などの理由から買い物が困難な地域に、同店が出向き日用品や食料品などを販売する。
株式会社セブン―イレブン・ジャパンは2012年から横浜市と地域活性化包括連携協定を締結。見守り活動や買い物支援などを通じた社会課題の解決を目指している。同社の移動販売車は市内で瀬谷区に続き2台目、全国では102台目となる。
初日となった2月3日は釜利谷地域の公園など6カ所を巡回。日用品や食料品、弁当など約150品目を用意した。セブン―イレブンの広報は「地域のニーズにお応えしていくため、今後もラインナップなどに皆さんの声を反映していきたい」と話す。昼時の販売となった夏山第一公園には、高齢者を中心に20人以上の地域住民が来店。恵方巻などを購入した70歳の女性客は「この地域は近隣にスーパーがなく坂も多い。先のことを考えると、こういうサービスは心強い」と話した。
2区合同でメリット
17年度から金沢区役所は地域ケアプラザや区社会福祉協議会、複数事業者と話し合いを開始。その後、高齢化や地形など同様の課題がある隣接した金沢区と港南区の合同で、広域でスケールメリットが出せるよう調整を進めた。
10年ほど前から買い物支援が課題だった釜利谷地区は、相次ぐ商店やスーパーの撤退でより深刻に。昨春、5町内会の代表者で買い物支援プロジェクトを立ち上げた。夏山町内会の山本栄一郎会長(69)は「20分間という限られた時間なので、買いに来た皆さんが顔を合わせる。単に物を売り買いする場だけでなく、コミュニティの醸成にもなるのでは」と期待をこめる。
月曜日に巡回する釜利谷地域の場所・時間は、午前11時〜北谷町内会館奥駐車場、11時30分〜夏山東公園、正午〜夏山第一公園、午後2時〜釜利谷柿の木公園、2時30分〜関ヶ谷公園(公園整備中のため3月から開始予定)、3時〜奥座公園、3時30分〜南丸公園。火曜日の富岡地区は2月下旬開始予定で、木曜・金曜は港南区の笹下地区や永谷地区などを巡る。
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