金沢区・磯子区 トップニュース教育
公開日:2020.08.06
磯子区汐見台小
学び舎に最後の別れ
建て替え前 1日限定で開放
校舎の建て替えが決まっている磯子区の汐見台小学校(上野知己校長)で8月1日、「校舎お別れ見学会」が開かれた。在校生や職員、卒業生、地域住民ら約500人が来校し、学び舎への別れを惜しんだ。
同校は、1967年4月に開校。以来50年以上にわたり7000人以上の卒業生を輩出してきた。現在は磯子区内で最多となる約800人の児童が在籍する。
築50年以上が経過している現校舎は老朽化が進んでおり、2017年に建て替えが決定。そんな中、昨年7月には「校舎思い出プロジェクト」を全校で立ち上げた。保護者を含め100人を超える参加があり、校内の壁面に校舎への感謝の思いを込め、絵を書くなどの活動を展開してきた。
1日のお別れ見学会の前には教職員、児童による「ありがとう集会」が行われた。「つながり、ありがとう」をテーマに事前に各クラスで作成していた動画を流し、在校生が思い出に浸った。
見学会では、来校者が壁画や教室などを見学。久しぶりの母校に笑顔を見せる人もいた。また、恩師との再会を喜ぶ卒業生やその保護者の姿も見られた。
6年前の卒業以来の来校だったという河村香織さん(17)は、「建て替えと聞いて少し寂しい。久しぶりに学校に入り、友達や先生との思い出がよみがえった。このような機会がないと母校には来なかったと思うので誘ってくれた友人に感謝したい」と懐かしんだ。
上野校長は「予想以上の方に来て頂き企画してよかった。皆さん笑顔で見学されているのが印象的だった」と振り返った。同校は8月17日から仮校舎に移転。新校舎は2023年8月に完成する。
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