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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2022.01.13

劇作家・演出家で「杉劇☆歌劇団」の講師を務める
井上 学さん
磯子区中原在住 56歳

地域の魅力、演劇に込めて

 ○…「杉劇☆歌劇団」で、脚本などを手掛ける。小学生から50代までが集まり、毎年のように参加するメンバーも。「小学生で入って中学生になる子もいて、親戚のおじさんのような気分。みんな熱意を持って取り組んでいるので、本番を楽しみにしてほしい」

 ○…相模原市で生まれ、中学2年で移り住んで以来、40年以上磯子区で暮らす。浜中、金沢高出身で、演劇の作品作りに携わりたいと大学時代に演劇学を専攻。卒業後はフリーの脚本・演出家として20年以上にわたって各区の区民ミュージカルなどに携わり、市内の区民文化センターの管理運営などを担ってきた。「演劇の世界は東京中心。東京以外でも楽しめるように、他の地域で作品、文化をつくりたい」。こうした思いを胸に自身の劇団での活動だけでなく、歌劇団のような市民参加型の演劇を積極的に手掛けてきた。

 ○…歌劇団に関わって4年目。「地元で声がかかってうれしかった」と目を細める。学校に馴染めない子が社交的になったり、演劇に参加したことで今まで以上に生き生きしたり、演劇を通して人が変わっていく姿を多く見てきた。「普段芝居をやっていない一般の人が真剣に取り組むからこそ、こうした変化が起こるのかも。この楽しみや喜びを、多くの人と共有できたら」

 ○…「地域の人たちがどんなことをしたいのか聞き、それをもとに作品にしていく」と話し、各地の要望をくみ取って作品に仕立てていく。今回は磯子にゆかりのある石鹸工業の創始者や、児童文学者などを題材に作品を制作。「知っている人も知らない人も、今までと違った形で磯子の魅力を感じてもらえるはず」。磯子だからこそできる演劇を、仲間とともに届ける。

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